【知っておきたいベトナムの慣習】ベトナムの冠婚葬祭①結婚式

 

ベトナムの文化はこれまでの記事で色々と紹介してきましたが、人生の大きな節目となる冠婚葬祭についてはご存知ですか?

文化、慣習を知ることはお互いの国を尊重するために大切なことです。

良好な国際関係を築くために、ベトナムの冠婚葬祭について知っておきましょう。

今回は、ベトナムの結婚式についてです。

 

ベトナムの結婚事情

現在のベトナムの法律では男性は20歳から、女性は18歳から結婚が可能です。

ベトナムの結婚の平均年齢は男性は20代中盤くらい、女性は23歳くらいのようです。ベトナム人女性は25歳を超えて独身だと婚期を逃していると思われるそう…昭和時代の日本のようですね。

しかし最近のベトナムは経済発展が著しく、女性の大学進学、社会進出も進んできており、結婚年齢は上昇しています。今後ますますベトナム経済が発展していくにつれ、平均的な結婚年齢もどんどん上がっていくと予想されます。

 

ベトナムの結婚式

 

ベトナムでは家族を大切にする文化があり、結婚式はベトナム人にとって人生の一大イベントです。

ベトナムの結婚式はかなり大規模なのが特徴。日本の一般的な結婚式の参列者はだいたい50人〜100人程度ですが、ベトナムではその10倍!なんと500〜1000人くらいの参列者が一般的です。

日本では「ジューンブライド」として6月の結婚式が人気ですが、ベトナムでは雨が降りにくい乾季の9月〜3月に結婚式を挙げるのが人気です。

 

結婚式の場所

ベトナムの結婚式は、新郎新婦お互いの家であげる場合が多いのが特徴です。

 

【地方の結婚式の場合】

地方の結婚式の場合、自宅で行われることが多いようです。

1日目は新郎新婦とそれぞれの家族のみ、2日目はお互いの親戚を招待して行われ、3日目は友達や会社の同僚、近所に住んでいる人など街全体が参加する結婚式が行われます。

結婚式が行われる新郎新婦の実家が、都市部からかなり遠い場合もあります。当人との関係や地理的な条件にもよりますが、あまりに遠い場合はご祝儀のみを包むケースもあるので、周りの人に聞いてみましょう。

 

【都市部の結婚式の場合】

都市部での結婚式は結婚式会場は結婚式場やホテル、レストランなどで行われます。日本と同じですね。地方では3日間行われますが、都市部では1日のみの場合がほとんどです。結婚式には家族、親戚、友達や会社の同僚が参加します。

 

結婚式の内容

 

日本の結婚式では、友人・同僚・上司のスピーチ、友人代表の催し物、新郎新婦の思い出の写真を使ったムービー披露など、内容が盛りだくさんですが、ベトナムの結婚式は食べて飲んで、歌っておしゃべりをして…と、日本のように催し物が盛りだくさんの結婚式ではありません。

新郎新婦や家族は各テーブルに飲み物を注ぎに来たり、挨拶するために回ったりします。

結婚式は大抵お昼の12時位からスタートするのが一般的。昼から大宴会、大盛り上がりになることが多いです。

 

ベトナムの結婚式に参加する際の服装は?

ベトナムの結婚式に参加する際の服装は、男性はスーツにネクタイを締めていれば十分。女性はベトナムの伝統衣装アオザイを着て結婚式に参加する人もいますが、パーティー用のドレスやシンプルなワンピースでもOKです。日本ほどドレスコードは厳しくありませんので、普段よりちょっとおしゃれで綺麗な洋服を着ていけば問題ありません。

 

基本的に新郎新婦はベトナムの伝統衣装であるアオザイを着用します。

最近はお色直しとしてウェディングドレスを着る人も増えてきました。

 

ベトナムの結婚式のご祝儀は?

ベトナムでも結婚式にご祝儀を包む文化があります。

ご祝儀の金額は相手との関係性や結婚式の会場、年齢など考慮すべき点はありますが、50万ドン〜100万ドン(約2500〜5000円)がおおよその相場です。

日本ほどご祝儀の厳しいルールはなく、ウェディングデザインの封筒にお金を入れて、受付の際に渡せば問題ありません。招待状が入っていた封筒に入れて持参する場合もあります。

 

不安な場合は一緒に参加する予定のベトナム人に相談してみましょう。

 

ベトナムの結婚式の流れ

ベトナムの結婚式は、まず招待状が届きます。

招待状は新郎新婦の手書きが一般的。そして招待状は手渡しで配られます。招待状はだいたい結婚式の1〜2週間前に渡されます。

招待状を持っていない友人を結婚式に連れて行っても問題なし。おめでたいことなので、多くの人が参加しても大丈夫なのです。

 

 ベトナムの結婚式は日本の結婚式と比べるとカジュアル。マナーや礼儀というより、みんなで新郎新婦をお祝いし、楽しんで幸せを共有する場です。

結婚式にもよりますが、会場で座る席の位置は、事前に座席が決まっている場合と、会場に着いた人から自由に着席していく場合の2パターンがあります。

席に着いたら自分のペースで食事を始めてもOKです。

 

披露宴では新郎新婦が登場し、ケーキ入刀やシャンパンタワーなどのセレモニーがあります。その後、新郎新婦はそれぞれのテーブルを回って挨拶をしたり、記念撮影したりします。

 

一通りのセレモニーが終わると、あとは参列者たちでカラオケ大会!歌を歌う人、ギターを弾く人、ダンスをする人…それぞれが楽しい時間を過ごします。

 

ベトナムの結婚式では、食事が終わった人から各々自由に帰っていきます。帰る際には新郎新婦に祝福の言葉を伝えてから式場から退席しましょう。

 

新郎新婦に対してお祝いの気持ちを伝えるベトナム語

 

結婚おめでとう:chúc mừng lễ kết hôn(チュック ムン レエ ケット ホーン)

 

お幸せに:Chúc mừng hạnh phúc(チュック ムン ハイン フック)

 

ベトナムではウェディングフォトがすごい!

ベトナム人は写真が大好き。友人や家族、恋人とはもちろん、自撮りもたくさん撮ります。ベトナム人の友人がいる場合、FBなどで多くの写真を見るでしょう。

 

結婚式は人生の一大イベント。普段から写真をたくさん撮るベトナム人ですが、結婚記念写真はそれに輪をかけてかなり気合が入っています。結婚式よりも結婚記念写真の方がメイン?と思ってしまうほどです。

 

ベトナムのウェディングフォト撮影は数日かけて行われます。専属カメラマン、メイクを複数人雇って、まるで雑誌のモデルのような撮影が行われます。

 

ロケーションも大切にします。様々なロケーションで様々なイメージで撮影をします。旅行を兼ねて撮影をする場合もあり、人気のビーチリゾートであるダナンやフーコック島もウェディングフォトで人気です。

 

普段から写真に親しんでいるベトナム人は、普通に撮影しただけでは満足しません。記念の写真を少しでも綺麗に残したいと、画像修正や加工は当たり前。別人?と思うほどの加工が施されたウェディングフォトには驚くかもしれません…。

 

ベトナム人はとにかくこのウェディングフォトを大切にしており、派手に撮影を行うことがステータスのようです。撮影した写真は新婚の二人の部屋の壁に大きく飾られます。

 

いかがでしたか?

ベトナム人はマナーや礼儀というより、結婚式に参加することや、気持ちを込めて祝福することを大切にしています。

海外の結婚式はその国の文化や宗教などが顕著にあらわれる行事の一つです。もし結婚式に招待されたら、ぜひ積極的に参加してみてください。

 

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