ベトナム出張や旅行前に知っておこう!日本人がベトナムで注意すべきポイント③ビジネス編

 

経済成長著しいベトナムにはビジネスチャンスがたくさん。アジアで最も有望な投資先とされるベトナムをビジネスターゲットにする企業は増加の一方です。ベトナム向けのビジネスを検討するならば、ベトナムに訪れる機会もあるでしょう。

同じアジアで親日家の多いベトナムではありますが、どんな文化の違いがあるのでしょうか?

今回はベトナム出張前には必ずチェックしておきたい、ベトナムでのビジネスで注意すべきポイントをお伝えしていきます。

 

 ①基本編

ベトナム出張や旅行前に知っておこう!日本人がベトナムで注意すべきポイント①基本編

 

②食事・文化編

ベトナム出張や旅行前に知っておこう!日本人がベトナムで注意すべきポイント②食事・文化編

 

ベトナム人の朝は早い!

 

ベトナム人の朝は早いです!

最も早く営業を開始するのは市場と屋台です。朝5時過ぎにはすでに店が開き、市場はその日の食材を調達するベトナム人でにぎわっています。

早朝のベトナムの街並みには屋台などで朝食をとっている出勤前のベトナム人たちが。ベトナム人は朝食は外で食べるのが一般的です。

朝の7〜9時は都心と隣接するベッドタウンはどこもラッシュアワーとなり、バイクで大渋滞します。

 

ベトナムのビジネスアワー

 

ベトナムの一般的な企業の勤務時間は8~ 17 時。

工場では7〜16時、9〜18時などの場合もあります。

銀行の営業時間は8〜16時前後。銀行の一部店舗の窓口は土曜日は午前だけ営業、日曜日は休み。

郵便局は窓口が8時に開いて16時30分〜17時に閉まります。郵便局は店舗によっては土曜日と日曜日もフルタイムで営業しています。

病院の診察時間は8〜18時。

役所の営業時間は7時30分〜17時。土曜日は午前のみで、日曜日は休みとなります。

レストラン、スーパーマーケット、ショッピングモールの営業時間は店によって異なりますが、だいたい10〜22 時が目安です。

 

ベトナムの昼休み

 

ベトナムの一般企業では12〜13時までが昼休み。ベトナム人はしっかりと昼休みをとりますので、11時〜14時の時間帯に電話をかけたり、訪問をするのは避けましょう。

銀行・郵便局ともに昼休みは11 時30分〜13時30分ごろで、この時間は窓口は休止します。

役所も同じく11時30分〜13時30分は昼休みです。

病院の昼休みは12〜13時ですが、病院によっては医師を当番制にして昼の時間帯も診察しています。

 

ベトナム人は残業を嫌う

 

ベトナムでは日本のように、仕事が終わらなかったら残業をする、という考え方はありません。

仕事後の時間を大切にする文化ですので、残業に関しては日本と感覚が異なります。

時間がくれば、さっさと仕事を終えて退社します。残業を強要することは避けましょう。

 

ベトナムの休日

 

ベトナムの一般企業の休日は土曜日の午後と日曜日。つまり週休1.5日となります。

工場では土曜日もフルタイムで勤務する週休1日の企業も多いようです。

日系企業は業種にもよりますが、週休2日制を採用しているところも多いです。

ベトナム人の有給休暇の消化率はほぼ100%。12カ月勤務すると、1年で12日の年次有給休暇が付与され、12カ月未満なら、1カ月につき1日の有給休暇が与えられます。

ベトナムは日本よりも祝祭日が少ないため、旧正月(テト)などに有給休暇をしっかりと使って長い休みを取ります。

 

ホーチミンとハノイのビジネスの違い

 

ベトナムは南北に長い地形をしており、北の首都ハノイと南の商業都市ホーチミンでは人々の性格や文化の違いが見られます。

北は中国との戦争が長く続いた背景や、厳しい気候などから、先を見据えて考える、堅実派の思考の人たちが多くみられます。

南の特徴は気候や風土に恵まれた地域から、人々の気質も楽観的で、お金の使い方も積極的。貯蓄よりも今の楽しみにお金を使う、という人が多いようです。

 

北は政府の組織などが多く保守的なイメージ、南の方が経済の中心、海外とのビジネスも盛んなオープンな雰囲気となっています。

 

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ビジネスシーンの服装

 

ベトナムは1年中暑いイメージがありますが、北のハノイと南のホーチミンでは気候が異なります。

北部は年間の気温差が大きく、11月~4月の朝晩は寒く、7~8月が最も暑い時期です。11~12月は降雨量が少なく、年間通して一番過ごしやすい時期となります。

南部は年間通して高温で、5~10月は雨季、11~4月が乾季、雨季の始まる4~5月が最も暑い時期となります。

 

ベトナムでは基本的に日本のクールビズのような服装であればビジネスの場で問題ありません。

 

ベトナムでのあいさつ

 

日本ではお辞儀をすることで相手とあいさつをしますが、ベトナムでは握手によるあいさつが一般的です。

握手をする時はお互いの目線を確認しながら、笑顔でしっかりと手を握りましょう。

握手する時の手の握りは、ほどよい強さであることが望ましいです。

握手によるあいさつは、心理的にも親しくなれる関係を作りやすいというメリットがあります。郷に入っては郷に従え、ベトナムでは積極的に握手をしましょう

また、ベトナム語のあいさつくらいは覚えておくことをオススメします。ベトナム語を話せる外国人は少ないので、ほんの少しのベトナム語でも喜んでくれます。

 

ビジネスでの連絡方法

 

日本では情報管理の観点から、SNSを仕事のツールとして利用することはあまりありませんが、ベトナムではSNS(Facebookやmessengerなど)を利用して、スタッフ間の連携から、重要な契約書類のやりとりまで行うことがあります。

ビジネスメールでも、個人のGmailなどのフリーメールを利用している会社もあります。

 

アポイントメントについて

 

アポイントの時間は前日または当日の朝に確認することを忘れずに。

ベトナム人の中にはアポイントメントを重要視していない人もいますので、その日になって急なキャンセルや、訪問しても不在である場合もあります。必ず事前に確認を入れておきましょう。

ベトナムでは、電話はお昼休憩の11時から14時の間は避けるようにしましょう。

 

ベトナム人にははっきりと意思表示を

 

ベトナム人はみんなで飲むのが大好き。仕事の後は同僚と連れ立って飲みに行きます。飲み会に誘われた際、行きたくないときは、はっきり「行かない」と断りましょう。「考えておく」「行けたら行く」と曖昧な返事をすると、出席することにされてしまいます。

飲み会などの誘いはもちろん、ビジネス上でも日本のような曖昧な断り方はベトナム人には通じません。

 

会食時はベトナムの食事マナーを

 

食事やお酒の席はお互いに親密にもなれる機会です。

食事の席では、日本とは異なるベトナムの食事マナーがありますので、事前に確認をしておきましょう。

 

・食器には口をつけない。スプーンを使ってスープを飲む。

・乾杯は何度も繰り返す

・支払いはテーブルで

など、日本とは異なった食事のマナーがあります。

こちらの記事でも紹介しています。

ベトナム出張や旅行前に知っておこう!日本人がベトナムで注意すべきポイント②食事・文化編

 

ベトナムにおける年齢の重要性

 

ベトナム人とビジネスを進める上で、年齢による人間関係を知っておくことは大切です。

ベトナムでは年齢による関係性が言葉に現れます。

例えば韓国語やベトナム語では、相手が年上か年下かによって相手の呼び方や言葉の選び方が異なります。

ベトナム語の場合、年齢の上下で使用する単語がはっきり分かれているので、自己紹介をする際には必ず年齢を聞かれます。

ベトナムは年上を敬う文化が根付いているため、年齢は重要なのです。

 

 

ベトナム女性の日には女性にプレゼントを忘れずに

 

3月8日と10月20日はベトナムの女性の日。この日は男性は女性にプレゼントを贈る習慣があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【文化を知ってインバウンド対策】ベトナム女性にとって大切な日「女性の日」

ベトナム女性の日にプレゼントを贈るのは、恋人の間だけではありません。会社でも男性社員は女性社員に花を贈りますし、男性上司は部下の女性に香水や化粧水などを贈ります。

ベトナムでのビジネスを円滑に進めるには、女性の日を忘れずに!

 

 

ベトナムでは「褒めて伸ばす」

 

ベトナムでのビジネスを成功させるには「褒める」ことが大切です。

ベトナムでは、失敗を振り返るよりも、成功体験を重要視する傾向があります。

そのため、プロジェクトマネジメントにおいても細かくマイルストーンを設定し、そのマイルストーンをクリアするごとにお祝いやパーティーを開いたりして褒めてあげることがとても重要になってきます。

実際に、ベトナムの企業では社内でのコンテストなどにかなり力を入れる傾向があり、誰がどのような成果を上げたかをみんなで称え合うということが重要なビジネスにおけるポイントでもあります。

ベトナムのチームとプロジェクトを実施する際には、ポジティブな気持ちでメンバーを讃えるように心がけてください。

 

ベトナム人は上昇志向が強い

 

ベトナム人は上昇志向が強く、どんどん新しいスキルを身に付けて、自分の生活をより豊かにしたいという気持ちがあります。

現在ベトナムは急速な行動経済成長の過程にあり、努力をしてチャンスをつかんだ人ほど豊かな暮らしができます。

そのため、着実にコツコツと仕事を進めるというより、ベトナム人の好奇心をそそるような新しいチャレンジに対して魅力を感じるようです。

そのため、ルーティンワークばかりであると、モチベーションの低下傾向も見られます。

 

 

いかがでしたか?今回はベトナムでのビジネスを進める上で知っておきたいポイントをお伝えいたしました。出張や視察、もちろん旅行前にも、訪問先のマナーや常識を知っておくことは大切です!

ベトナムについてはこちらの記事もご覧ください。

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