2022年にはコロナ禍が落ち着き、海外との行き来が再び活性化されることが期待されています。
コロナ前には右肩上がりで増加していた訪日ベトナム人。2022年には訪日数も回復していくと見込まれています。
2022年にはどのようなベトナム向けビジネスを展開していきますか?
ベトナムの祝祭日を知り、いつどの時期に施策を打つか、考えていきましょう!
ベトナムのカレンダー
ベトナムのカレンダーは普段私たちが使っている新暦と同じです。しかしベトナムのカレンダーには旧暦も書かれており、ベトナムでは普段から旧暦と新暦が入り混じっているのが特徴です。
旧暦とは、月の運行と太陽の運行を複合させた太陰暦を使用している暦で、中国、韓国、ベトナムの一部の祝日に使用されています。旧暦は、使用している国にとっては非常に大切な暦です。
旧暦の元日1月1日は、新暦では1月21日~2月22日と幅があり、毎年旧暦の正月は新暦で見ると日付が異なります。その都度旧暦の正月を確認する必要があるので、注意してくださいね。
ベトナムの祝日
ベトナムには6つ祝日があり、一年間で合計約10日間程度の国民の休日が定められています。こちらの記事では休日を赤字にしています。
ベトナムの6つの祝日のうち、旧正月とベトナムの初代国王フン王様の命日の2つは旧暦が使われています。
他4つの祝日、新暦の元旦、南部ベトナム解放記念日、労働者の日、建国記念日に関しては新暦が使われています。
2022年1月
1日 元旦(休日)
31日 テト大晦日(ベトナム新年大晦日)
ベトナムは旧暦でお正月をお祝いする風習ですが、1月1日はお休みとなります。しかし、日本のように1月1日前後の正月休みはありません。1月1日のみがお休みとなります。
2022年2月
1日 テト(ベトナム新年元旦)(休日)
2日 テト休暇(休日)
3日 テト休暇(休日)
4日 テト休暇(休日)
5日 テト休暇(休日)
14日 バレンタインデー
2022年のテトは2月1日。このテトの日付は旧暦のため、毎年変わります。
土日を入れると毎年7日~9日間の長期連休となる、一年間の中で最も長く、ベトナムで最も重要とされている祝日連休です。
旧暦の大晦日から5日間程度、土日を含め7日間程度休めるのが通常で、毎年政府がその年のテト(旧正月)を決定します。
テトについての詳しい記事はこちらをご覧ください。
ベトナム語でバレンタインデーは「Ngày lễ tình yêu(ンガイ レーティン イエウ)」「愛の日」という意味だそうです。
ベトナムのバレンタインは女性が男性へチョコレートをあげる日本の文化とは異なります。
ベトナムでは、男性から女性へ日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ります。
日本ではバレンタインのお返しをする日として3月にホワイトデーがありますが、ベトナムではホワイトデーの文化はありません。
2022年3月
8日 国際女性デー
ベトナムでは「国際女性の日」と「ベトナム女性の日」という女性の日が年に2回あります。
この日が近くなると、街中はとても華やかな雰囲気となり、路上には花屋さんが多く出店し、バラの花束が街中で溢れます。恋人同士や家族の女性にはもちろん、会社や学校でも同僚女性に花束やギフトを贈ります。
女性の日についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
2022年4月
10日 フン王祭り(ベトナム建国の祖・フン王の命日)(休日)
30日 南部解放記念日(休日)
ベトナムの初代国王フン王様の命日は2007年よりベトナムの祝日となりました。旧暦での設定のため、毎年日にちは変動します。
「ベトナムのフート省のフン王を祀る信仰」としてUNESCOの無形文化遺産にもされています。フート省でフン王の命日に合わせて例年開催されている「フン王祭り」は、ベトナムの建国に尽力したとされる伝説上の歴代王「フン王(雄王)」たちの功績を称える、例年約400万人が訪れるベトナム最大規模の伝統的な祭りです。
南部解放記念日は、1975年4月30日に旧ベトナム共和国の首都サイゴンが陥落し、ベトナム戦争が終結したことを記念する国の祝日です。首都ハノイやホーチミンでは記念式典などが行われます。
2022年5月
1日 国際労働者の日 メーデー(休日)
2日 南部ベトナム解放記念日
3日 メーデー振替休日(休日)
19日 ホー・チ・ミン誕生日
5月1日は日本では祝日とされていませんが、世界ではInternational Labour Day、もしくはMay Dayと呼ばれる祝日です。ベトナムでは一般的な休日として皆が休みます。
ベトナムの革命家であり政治家でもあるHồ Chí Minh主席は1969年9月2日に亡くなられた今も、ベトナムの紙幣のデザインとされていたり、国の建物や街中でポスターや写真などを多く目にします。今でもベトナム国民に愛されるホー・チ・ミン首席の誕生日を祝うイベントは、この日にハノイをメインにベトナム各地で行われます。
2022年6月
28日 家族の日
2001年に定められた比較的新しい記念日で、一般のベトナム人にはまだあまり浸透していません。
比較的新しい記念日であり、特に何かの出来事を記念して定められたわけではないこと、党主導の政治色の濃い記念日であることから、ベトナム家族の日の認知度はまだまだ低いようです。政府はこの記念日に際して、家族に関する統計を発表したりします。
ほかの記念日に比べて盛り上がりには欠けるものの、野外に特設ステージが設けられて家族向けのショーが開催されたり、家族で参加できるプログラムが各地で開かれたりします。また、一部の店舗では家族の日を記念した割引キャンペーンを実施しています。
2022年7月
27日 戦死者追悼の日
戦死者追悼の日は早朝から烈士の墓地や記念碑の前などで式典が行われます。また、傷兵や烈士の家族に対して国からお金やプレゼントが支給されます。
2022年8月
12日 中元節(中秋節)
中元節中秋節)は日本のお盆のようなもの。旧暦7月15日で祝うため、日付は毎年変わります。この日は多くの人が寺院に参拝に行きます。月餅のようなお菓子を食べたり、獅子舞が行われたりもします。この日は家族を大切にする日とされており、子供へプレゼントを贈ったりもするそうです。
2022年9月
2日 ベトナム建国記念日(休日)
初代ベトナム民主共和国ホー・チ・ミン主席が独立宣言を行った1945年9月2日は、ベトナム民主共和国成立の日として祝日とされています。
建国記念日は、街中には旗が掲げられたり花火が打ち上げられたり、この日はお祝いムード一色となります。ダナンには9月2日の記念碑があるため、記念日間近になるといつもよりも旗が多く掲げられ、お花が飾られる風景が見られます。
このベトナム建国記念日が1年の中で最後の祝日となります。
2022年10月
20日 ベトナム女性の日
31日 ハロウィン
国際女性の日と同じく、男性が女性にプレゼントを贈ります。
バラの花束が街中に溢れ、男性は女性に日頃の感謝を込めてプレゼントを贈ります。
10月の女性の日は、どちらかというとベトナム南部よりも北部で盛んのようです。
ベトナムにハロウィンの文化が浸透し始めたのはここ数年のことです。10月になるとコンビニやスーパーなどでハロウィングッズが売られ、仮装やフェイスペイントなどを楽しむ人も増えてきました。外国人の多い地域では特に盛り上がっているようです。
2022年11月
20日 ベトナム教師の日
教師の日は、自分の先生たちに贈り物をして感謝を伝える日として知られています。
この日が近くなると学校近くの路上に花屋さんが出てきて、花束以外にも小さなプレゼントなどを販売している様子が見られます。
国は学校の教師に贈り物をすることを禁止していません。教師の日のプレゼントは、花束や石鹸・シャンプー、化粧品などの日用品が多いのですが、生徒たちからこういった日用品を大量にもらっても結構困りますよね。そのため、都市部では現金を渡すケースも多くなっているようです。
学校では教師の日のイベントとして、生徒たちが先生に歌や踊りを披露したりします。地域では優秀な教員への表彰などが行われます。
2022年12月
24日 クリスマスイブ
25日 クリスマス
31日 大晦日
ベトナムではクリスマスのことを「ノエル」と言います。仏教徒の多いベトナムでは、クリスマスは宗教的なものというより、若者のイベントというイメージです。ここ数年で、特に若者の間でクリスマスを祝うイベントが多くなりました。
12月に入ると、お店やスーパーはクリスマスのデコレーションがスタート。ショッピングセンターやショップでも、クリスマスグッズの販売が始まります。
いかがでしたでしょうか?
その国の祝祭日やイベントとプロモーションは切っても切り離せない関係。ベトナムビジネスを考えているならば、しっかりとベトナムの祝祭日やイベントを知っておきましょう!
ベトナムでは旧暦を使用した祝祭日があるため、毎年日付が変わるので注意してくださいね。
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