縁起のいいものは世界各国に色々あります。
日本でも、招き猫やだるま、3や8などの数字、様々なラッキーアイテムやラッキーナンバーなどがありますね。
ベトナムでは縁起が良いとされるものは人々の生活に根付き、とても大切にされています。ベトナム文化を知る上で縁起の良し悪しは大変重要です。ベトナムで大切にされている事柄を知ることで、これからのインバウンド対策やコミュニケーションに役立つでしょう。
今回は、ベトナムの縁起物についてお伝えします。
ベトナムのラッキーナンバー「9」「8」「6」
数字にこだわるのがベトナム人の特徴です。
ベトナムで幸運を呼び込む数字とされているのは「9」
①陰陽五行説の5と東西南北の4を足すと9になり、森羅万象を網羅できる
②漢越語の9の発音(cuuクー)が、永遠を意味する「久/Cuuクー」に似ていて縁起が良い
という説があります。
ベトナムの有名なビール「333(バーバーバー)」も3+3+3=9ですね。ここでもラッキーナンバーの9が取り入れられています。ゾロ目で足して9になる、ということで、ベトナムの333はラッキービールとされて国民に支持されています。
「8」も縁起の良い数字です。特に商売についてのラッキーナンバーとされています。
ベトナム語で漢数字の八は「Bat」と発音します。「Bat」は、ベトナム語で「発展」を意味する「phat」と発音が一緒のため、商売の発展を意味すると言われています。お金が儲かる、幸運に巡り合うという意味が含まれているそうです。
「6」も縁起が良いとされています。
ベトナム語で漢数字の六は、「Luc」と発音します。ベトナム語で禄「Luc」と同じ発音のため、良い数字とされています。
数字の組み合わせも重要です。
車やバイクのナンバープレート、パスワードなども、トータルで9になる組み合わせが好まれます。
(例:「1323」「1215」など)
また、ぞろ目や「1234」など、並びがいいナンバープレートは普段の値段より高値で売買されます。ラッキーナンバーとされる「6」「8」「9」が入った「6868」や「8686」「9898」などは人気の高いナンバープレートです。
ベトナムのアンラッキーナンバー「7」「3」
ラッキーナンバーもあれば、アンラッキーとされるナンバーもあります。
ベトナムでアンラッキーとされている数字は「7」です。
日本ではラッキーナンバーとされることが多い7ですが、ベトナムではあまり好まれていないようです。
ベトナム語で漢数字の七は、「That(タッ)」と発音します。ベトナム語で失敗を「That bai(タッ バイ)と発音するため、失敗する、失うを意味するため縁起が悪いとされています。
しかし、アンラッキーな番号の「7」も「7777」となれば綺麗な番号に早変わりします。面白いですね。
「3」も縁起が悪いとされている数字です。
3人で写真を撮ると真ん中の人が亡くなるといった迷信もあるようです。
3のつく日、例えば5日、13日、23日は、遠出をしてはいけないと言われています。事故やアクシデントなど、受難を意味する数字のため、3のつく日に旅行や引越しなどの移動は控える人もいます。
ベトナムのラッキーカラー
ベトナムでは黄色と赤が人気のカラーです。
赤は幸運をもたらし、黄色は金運を招くと言われています。
テト(旧正月)の時期になると、街中の商店にはテト用の飾り物が数多く並べられます。飾り物の色は、ほとんどが黄色(あるいはゴールド)と赤の組み合わせです。
テトの時期に金柑の木や桃の木を家に飾りますが、金柑の木は縁起が良いとされている黄色い実がたくさんなっています。テトの時期に飾られる桃の木は赤桃が多いです。
金柑は「繁栄」や「繁盛」などをもたらすものとされており、桃の木は魔除けの力があるといわれています。どちらも新年には欠かすことのできない縁起物ですね。
ベトナムのテト(旧正月)についての記事はこちらをご覧ください。
旧正月のお供えものは縁起物の果物
旧正月には「かまどの神様」にお供えをします。「マム・グー・クア」と呼ばれる大皿にお供え物が盛られます。マムはお盆、グーは数字の5、クアは果物を意味します。
今ラッキーナンバーとして好かれているのは9、8ですが、昔は5も縁起のよい数字とされていました。そのため、かまどの神様にお供えする果物は5種となっています。黒、赤、青、白、黄色の5色で構成するのが決まりです。赤はスイカやドラゴンフルーツ、青は完熟前のバナナやパパイヤ、白は梨、黄色はザボンやオレンジ、黒はマンゴスチンやチョムチョムなどです。
縁起がいい!仏様の形をした果物
ベトナムは日本と同じ、仏教国です。ベトナムでは仏様の体の一部の形をした果物があるのをご存知ですか?
ファッ・トゥー(仏手柑)とシャカトウ(釈迦頭)という果物が、まるで仏様のような形をしているのです。
ファッ・トゥー(仏手柑)は、花にもカボチャにもバナナにも見える不思議な柑橘系の果物です。柑橘系ではありますがほとんどが皮です。それをお湯でじっくり茹でて食べます。仏様の手に似ていると言われています。
シャカトウ(釈迦頭)は、日本ではカスタードアップルという呼び名でも知られています。白い果肉はとても甘く、ほのかな酸味も感じられます。名前通り、お釈迦様の頭を連想させる見た目から、縁起のよい果物とされています。
どちらもベトナムでは露店などで気軽に購入できます。ベトナムに行ったら是非一度食べてみてくださいね。
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