地区ごとに違う!ベトナム主要都市「ホーチミン」エリアの特徴③(その他)

 

ビジネスターゲットである土地の特徴を知ることは重要です。

ベトナムで最大の都市、ホーチミンは、16区、新都市1市、郊外県5県の構成となっていることはご存じですか?

日本でも大きな都市にはエリアごとに特徴がありますね。

ショッピングで有名な銀座エリア、下町で知られる上野エリア、住宅街の練馬エリア、自然豊かな多摩地域など…全く街の雰囲気が異なりますよね。

異なるエリアの特徴を知ることでビジネスアプローチは変わってきます。

前回までにホーチミンの12区について説明しました。

こちらの記事をご参照ください。

地区ごとに違う!ベトナム主要都市「ホーチミン」エリアの特徴①(1区〜6区)

地区ごとに違う!ベトナム主要都市「ホーチミン」エリアの特徴②(7区〜12区)

今回は残りの区と新都市、郊外県についてご説明します。

 

ビンタイン区

 

面積:20.76km²

人口:約49万人

 

ビンタイン区は1区と2区の中間に位置しています。「日本人街」と言われるレタントン通りまでも、タクシーで5分ほどの近さ。

ビンタイン区はホーチミンの1区、オフィス街へのアクセスが便利で、1区よりも家賃相場が下がるため、外国人に人気のベッドタウンです。1区に近いエリアには日系幼稚園や、インターナショナルスクールも近隣にあるため、外国人ファミリー世帯が多く居住しています。

近年、大型コンドミニアムの建設も進んでおり、近年ますます人気が高まっているエリアですが、海抜が低いため、豪雨によって冠水することもあるので注意してください。

 

ゴーバップ区

 

面積:19.74km²

人口:約66.33万人

 

タンソンニャット国際空港にほど近いゴーバップ区。

こちらはベトナム人のベッドタウンです。1区などの市内中心の雰囲気とは異なり、ローカルな雰囲気が漂うベトナムらしい区です。

安い家が多く、空港近くで便利なため、外国人でもゴーパップ区に住む人はいます。

1区で働く人のベッドタウンとしても人気があります。

観光地などは特にありませんが、屋台や地元の人々の生活を体験するにはぴったりのエリアです。

ロッテマート、Eマートなどの商業施設、カフェなども多い地区です。新たな居住区もできているので今後も人気は継続しそうです。

 

タンビン区

面積:22.43km²

人口:約47万人

 

タンビン区は、タンソンニャット国際空港がある区です。

空港周辺にはタンソンニャットゴルフ場、エアライン企業のオフィス、旅行代理店などが集まっています。

 

ゴーバップ区と同じくローカルな住宅街ですが、南北統一後に北部出身者や地方出身者の中で成功した豊かなベトナム人が一部住んでおり、高級邸宅もあります。

ローカルな景色が広がる一方で、空港にも近く、1区などの中心地までも車で20分程度という立地特性から外国人も多く暮らしています。近年はコンドミニアムの建設が徐々に増えており、賃貸物件も増え、人気のエリアとなっています。

 

フーニャン区

 

面積:4.88km²

人口:約18万人

 

フーニャン区はホーチミン市の中心にあり、北にゴーヴァップ区、東にビンタイン区、南東に1区、南に3区、そして西にタンビン区があります。タンソンニャット国際空港へのアクセスも良いです。

市の中心部にあるため、人口密度が高めです。

ヴィラ風戸建てや高級マンション、インターナショナルスクールなどが並ぶ”準”高級住宅エリアと、昔ながらの景観を残すローカルエリアが混在しています。

国際色豊かなエリアであり、海外企業の進出やオフィス開業が進むことによって、ますます外国人居住者が増えていくことが予想されます。

 

ローカルは勿論、外国の飲食店やファストフードなどが進出している有名なファンシックロン通りは、ベトナムの若者の間で人気となっています。

 

タンフー区

面積:16km²

人口:約46.45万人

 

タンフー区はベトナム人の居住地。外国人はほとんど見かけません。

個人商店や食堂がほとんどで、チェーン店などは見かけません。人々は市場で買い物をし、カフェでのんびり。ベトナムのローカルを感じることができます。

最近イオンモールがこのタンフー区にオープンし、地元の人々で賑わっています。

 

ビンタン区

 

面積:51.89km²

人口:約61.1万人

 

前出のビンタイン区と名前が似ていますが、異なります。

こちらはローカル色の強いエリアです。

 

トゥドゥック市

面積:211.56km²

人口:約101.3万人

 

2020年12月よりトゥドゥック区、2区、9区が合併してトゥドゥック市(イノベーションシティ「東部都市」)が設立されました。それによりトゥドゥック市は人口が100万人超の巨大都市となりました。

 

もともとトゥドゥック区はホーチミン市工科大学、ホーチミン市国際大学といった名門国家大学をはじめとした高等教育機関が集中する、学生数が多い学園都市です。ベトナム国立大学を含む12の大学があり、70,000人以上の学生が学んでいます。

学生の街なので物価が非常に安いことも特徴です。

また、工場地帯のビンズオン省に接していることから、工場も多いです。

1区中心から、ビンタン区、2区、9区、トゥドゥック区と続くメトロ一号線の開通により住宅開発も進んでいます。

 

トゥドゥック市はハイテク産業を軸としたイノベーション都市であることを強みに、デジタルエコノミー関連の案件を優先的に誘致していく予定があります。

 

ニャベ県

 

面積:100km²

人口:約17.54万人

 

ニャベ県は南方7区フーミーフンに隣接する総面積100km²の広大な面積を持つ郊外県の一つです。

西のケイコー運河は、メコンデルタからホーチミン市への重要な水路で、水路運輸ネットワークにおいて重要な役割を果たしています

 

近年は開発が進み、フーミーフンの対岸には大型の高層レジデンスやコンドミニアムが多く建設されており、近代的な街並みになっています。

近年、南方で最も精力的な都市開発が進むエリアの一つです。

これまではホーチミン市の南方に住む外国人の居住エリアと言えば、7区の高級住宅街のフーミーフンが第一候補でしたが、近年は橋を渡ったニャベを選ぶ人が少しづつ増えているようです。

 

カンゾ県

面積:704km²

人口:約70.7万人

 

カンゾ県はホーチミン市南東部に広がる郊外県。

面積のほとんどはマングローブ林になっています。

 

クチ県

面積:435km²

人口:約40.3万人

 

ホーチミンから北西へ約70kmの場所に位置するクチ県は、ホーチミン1区から車で90分ほどに位置する郊外県です。

ベトナム戦争中に建設され、ベトコンの司令部として使われたクチトンネルで有名です。

戦争史跡公園、観光客向けの実弾射撃場などが整備されています。

 

ビンチャイン県

 

面積:253km²

人口:約44.7万人

 

ベトナムのホーチミン市の南西にある郊外県です。

 

ホクモン県

 

面積:109km²

人口:約35.8万人

 

ベトナムのホーチミン市の北にある郊外県です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

東京も都心と郊外では大きく雰囲気が異なります。ホーチミンも同様、同じ市でも少し離れただけで人々の生活は大きく異なります。

ベトナムビジネスの参考にしていただければ幸いです。

 

 

「訪日ベトナム人は今後どうなる?」

「アフターコロナに向けて何から始めたらいい?」

「コロナ禍でもできるインバウンドの種まきは?」

「ベトナム人インフルエンサーを使ってPRを考えているんだけど…」

 

 

そんな悩みに応えるのが日本でベトナム人向けメディアを運営しているLocoBeeです。

インバウンド対策でお悩みの方、ベトナム向けの戦略を考えている方、訪日ベトナム人動向に興味がある方……ベトナムに関することならお任せください!

アフターコロナに向けた施策は早々にスタートしましょう!

日本とベトナムの架け橋になるべく、ベトナムを対象としたビジネスを支援します。

まずは以下から資料の請求をどうぞ!

コメント

ページトップに戻る