地区ごとに違う!ベトナム主要都市「ホーチミン」エリアの特徴②(7区〜12区)

 

大都市は、エリアや区ごとに特徴があります。

ベトナムで最大の都市ホーチミンは行政区画が設定されており、市街地区と郊外県に分けられています。

区は市街化されており、1区から12区までは数字の区番号、区番号の付かない7つの区はビンタインやゴーヴァップなどの地名がついています。

郊外の5つの県は多数の村や町から成り立っており、農業が盛んです。

 

前回はホーチミンの中心1区〜6区までをご紹介しました。

こちらの記事をご参照ください。

地区ごとに違う!ベトナム主要都市「ホーチミン」エリアの特徴①(1区〜6区)

 

今回はローカル色の強い7区〜12区までをご紹介します。

 

7区

面積:35.69km²

人口:約32.46万人

 

7区は高級住宅地からスラム街まで存在する大きな区です。ホーチミン市の中心部からは、車で約30分ほどの距離です。

日本人学校や韓国人学校、台湾人学校、インターナショナルスクールがあるため、日本人でも駐在員家族が多く居住するエリアです。高級住宅街であるフーミーフンエリアには、アジア系外国人やベトナム人富裕層が多数居住しています。韓国人街としても有名です。

近年では、コンドミニアムやオフィスが建設されたり、道路が整備されたり、急速に発展している新興住宅地となっています。緑が多く、大型のショッピングモールなどもあり、生活に不便はありません。

 

7区は、実は治安が良く整備されているのはフーミンフンとヒムラムだけ。

それ以外の7区エリアは昔ながらの雰囲気を残しています。7区の川沿いでは低所得者がバラック小屋に暮らしており、船上で果物や野菜を売ったり、船内で生活する人もいます。

 

8区

面積:19.18km²

人口:45.13万人

 

8区は、中心部より南西に車で20分程度行ったところにあります。北側は中華街チョロンで有名な5区・6区、東側は4区・7区と接しており、東西を結ぶ幹線道路が通っています。

 

8区は中心地よりも住宅が安く、ベトナム人中間層で住宅購入を考える人にとっては比較的手が届く範囲のエリアです。

低所得者も多く暮らす地域となっており、区画整理されていない古くからの住宅等が立ち並び、移住者が多く集まっています。治安はあまりよくないエリアとされています。

 

観光地ではないため外国人を見かけることはほとんどありませんが、2020年には大型の複合施設セントラル・プレミアム・モールがオープンし、同区居住者の生活インフラは大きく向上しました。

 

9区(2020年12月に合併により消滅)

(旧)面積:114km²

(旧)人口:約28万人

 

9区は、2020年12月9日に2区・トゥドゥック区と合併してトゥドゥック市(イノベーションシティ「東部都市」)となり消滅しました。この合併により人口は100万人超の巨大都市が誕生しました。

 

かつての9区は、1区より北西方向20キロの郊外に位置するハイテク工業団地としてしられていました。

この地区は2017年以降、テクノロジー企業、医療施設、倉庫、サービス産業、商業施設が次々と開発され、ホーチミン市のテクノポリスと呼ばれるようになりました。

 

ベトナム大手デベロッパーのビングループが1区の衛星都市として大型プロジェクト「VinCity」を開発中で、今後大きな発展が見込まれています。

韓国のサムスンやLGが進出している影響もあり、韓国系企業のコンドミニアム開発が進んでいるのも特徴。韓国人からの投資を多く集めています

 

最先端のハイテク工業地域でもありながら、古い寺院などが多く点在するエリアでもあります。

 

10区

面積:5.72km²

人口:約24万人

 

10区は、1区中心街から北東方5.5kmに位置します。

他地域からの移住者というよりは、古くからのサイゴン出身者が多く住んでおり、ローカル色が強い区です。ベトナム人向けの住居地域としての位置付けです。

 

10区には大きな問屋街があるため、造花、ウェディングドレス、医薬品、カーテン、家具など様々なショップが多く集まっています。また、マッサージ店が多いことでも有名です。

ローカルビジネス色が強く、物価の安さから学生街としても知られています。

1区や3区までアクセスも良く、テナント賃料が割安なため、外資系の飲食店が店舗拡大の新規出店先として検討するエリアでもあります。近年は、日本の丸亀製麺なども出店しており、今後もその傾向は高まっていくでしょう。

 

11区

 

面積:5.72km²

人口:約24万人

 

11区は中心区1区までは約7㎞。車で約20分程度ですが、渋滞するときはもっとかかるので注意です。

5区に次いで華僑系の人々が多く住んでおり、その割合は40%を超えます。

 

11区で有名なのはダムセン公園。9区のスイティエン公園と共にホーチミンの2大遊園地として有名です。ダムセン湖を中心に広がるアミューズメントパークには、ジェットコースターやメリーゴーラウンド、観覧車といった定番遊具から、ワニ釣り、ウォーターパーク、動植物園まで揃っており、週末には家族連れで賑わいます。

 

有名なテーマパークのダムセン公園を除いては、現地在住の外国人や観光客は訪れる機会が少ないローカルエリアです。

 

12区

 

面積:53km²

人口:約30万人

 

12区は1区まで車で30〜45分程度かかる離れた場所にあります。

観光地スポットは特になく、いわゆる住宅街のエリアです。大きなショッピングモールなどは特にありませんが、物価は安く家賃も安いので、ベトナム人が多く住んでいます。治安も悪くありません。

12区はITパークがあり、IT企業もオフィスを構えるほか、クアンチュンソフトウェアシティの建設も進んでおり、今後のさらなる発展が期待できます。

 

いかがでしたでしょうか?

今回はホーチミンの中心から少し離れた地域をご紹介しました。今回ご紹介した地域はベトナム人の居住地のイメージが湧くのではないでしょうか?

一般的なベトナム人の生活を覗いてみたいならば、今回ご紹介した地域に行ってみるのがいいでしょう。

 

 

 

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