平均年齢が若い国として知られているベトナム。その平均年齢はなんと31歳!平均年齢が48.4歳の日本と比べ、その差は歴然。
ベトナムを訪れたことのある人ならばわかると思いますが、若者が多い国なので、国全体が活気に満ち溢れています。これから経済も文化も発展していくことをひしひしと感じます。
インバウンドでもベトナムは要注目の国となっています。ベトナムを今後の海外戦略の拠点の一つとする会社も増えています。
ベトナムという国を知ることで、今後の戦略のヒントとなります。
今回は、いろいろな角度からベトナム人の年齢について見ていきましょう。
ベトナム人の年齢の数え方
ベトナムでの年齢の数え方はちょっと特殊。日本と異なるので注意です。
お腹の中にいる時点で1歳と数え、出生後の1月1日(新年)を迎えたら+1歳されます。
人によっては新暦の1月1日で年齢に+1をするのではなく、旧暦の正月で年齢を+1する人もいるので注意です。旧暦基準で考える人は若者よりも年配の人のほうが多く、都会よりも田舎の人のほうが多い傾向があります。
ベトナム人がすぐに年齢を尋ねるはなぜ?
ベトナム人は初めて会ったときに年齢を尋ねてきます。日本では相手の年齢を聞くのは失礼…と感じる人も多いのですが、ベトナム人にとって年齢は重要なので、相手に年齢を尋ねるのは当たり前なのです。
ベトナム語では、相手の年齢から二人称を確定させる必要があるのです。
ベトナム語の二人称は相手が年上か年下か、そして年齢がどのくらい離れているのかによって相手の呼び方が変わってきます。
年齢によって変わる、ベトナム語の人称代名詞
基本、ベトナム語では相手の名前を呼ばずに、人称代名詞で呼ぶのが一般的です。年齢がわかったら、人称代名詞を使いましょう。
em(エム)自分の兄くらいの年上の男性に使う
anh(アイン)自分の姉くらいの年上の女性に使う
chị(チ)自分の弟や妹くらいの年齢の年下に使う
cô(コー)相手がおばくらいの年齢の年上女性に使う
chú(チュー)父親と同じかそれよりもやや若い年代の年上男性に使う
ông(オウ)祖父の年代の年上男性に使う
bà(バ)祖母の年代の年上女性に使う
cháu(ジャウ)自分の子供またはそれ以下くらい年齢の離れた子に使う(男女共通)
Bạn(バン)同年代の男女に使う
ベトナム語で年齢を尋ねる
「Bao nhiêu tuổi?(何歳ですか?)」(バオ ニュウ トゥオイ?)
Bảo nhiêu:どのくらい (数を聞く時)
tuổi:年齢
年齢を聞かれたら
「自分の年齢の数字+ tuổi」と答えましょう。
ベトナムでは生まれた年を基準にして年上か年下かを判断する場合も多くあります。
「Sinh năm bao nhiêu?(何年生まれ?)」(シン ナム バオ ニュウ?)
「Sinh năm bao nhiêu?(何年生まれ?)」と聞かれた場合の答え方は、西暦の下二桁の数字を答えましょう。1988年生まれだったら88(tám tám)と言います。
ベトナム人の平均年齢
ベトナムの平均年齢は約31歳。
15~59歳の占める割合は65%となっています。25~29歳の層が最も多くなっています。1988年より導入された「二人っ子政策」により出生数が抑えられましたが、現在のベトナムで少子高齢化が急速に進んでいることから、同政策は廃止されました。
現在、政府は出生率を上げる方向に政策を転換しています。
データ参考:日本貿易振興機構(ジェトロ)
ベトナムの生産年齢人口
生産年齢人口とは15歳~64歳までの人口です。
ベトナムの生産年齢人口は2020年で67,105,172人、割合は68.94%となっています。
世界の生産年齢人口が多いランキングでは、統計が取れる192カ国の中で、ベトナムは13位。世界の中でも生産年齢人口が多い国ということが分かります。
データ参考:グラフで見るベトナムの生産年齢人口の割合は高い?低い?
日本の生産年齢人口は年々減少しており、2021年11月30日に総務省から発表された2020年国勢調査の確定値によると、日本の生産年齢人口は75,087,865人、総人口に占める割合は59.5%となっています。ピーク時の1995年から比べ、13.9%の減少となっています。
毎年人口が減り、生産年齢人口も減少する日本は人手不足が深刻化し、生産性の改善が急務となっています。
ベトナムの高齢者人口
高齢者人口とは65歳以上の人口です。
ベトナムの2021年の高齢者人口は7,656,664人で、総人口に対する割合は7.87%です。
ベトナムでも平均寿命が上がってきていることもあり、高齢者人口は年々増加傾向にあります。高齢者人口率ランキングでは、ベトナムは87位となっています。
ちなみに日本の高齢者人口は3573万人、総人口におけるは割合28.4%で、世界でもダントツ1位です。
データ参考:グラフで見るベトナムの高齢者人口の割合は高い?低い?
ベトナムの年少人口
年少人口とは0歳~14歳までの人口です。
ベトナムの2021年の年少人口は22,576,747人で、総人口に対する割合は23.19%です。
世界の年少人口が多いランキングでは、統計が取れる192カ国の中で、ベトナムは16位。世界の中でも年少人口が多い国ということが分かります。
しかし、以前のような伸び率ではありません。ベトナム経済が成長し、女性の社会進出も進み、男女共に結婚年齢が上昇しているためと考えられます。
ちなみに日本の年少人口は15,664,768人。総人口に対する割合は12.45%です。少子高齢化が進む日本の問題も深刻です。
データ参考:グラフで見るベトナムの年少人口の割合は高い?低い?
ベトナム人の平均寿命
ベトナム人の平均寿命は2020年の時点で「75.49歳」のようです。
ベトナムは、世界の平均寿命が長いランキングで189カ国中80位。
世界の平均寿命とベトナムの平均寿命をくらべてみると、ベトナムは平均より2.58歳長生きのようです。
厚生労働省から発表された「令和2年簡易生命表」によると、日本の平均寿命は男性「81.64歳」女性「87.74歳」となっており、男性は世界2位、女性は世界1位です。
データ参考:グラフで見るベトナム人の平均寿命は長い?短い?
ベトナム人の健康寿命
ベトナムの健康寿命は、2015年の時点で男性が63.2歳、女性が69.9歳となっています。
データ参照:経済産業省
日本の健康寿命については2016年時点で、男性が72.14歳、女性が74.79歳となっていました。
データ参照:厚生労働省
ここ近年、ベトナムでも健康志向が高まっており、高度医療を求めての医療ツアーや、訪日客のサプリメントや日本の医薬品の購入が目立っています。
ベトナム国内でのサプリメント需要も高まっています。
食事に野菜が多くヘルシーなイメージのベトナム料理ですが、隠れ肥満も社会で問題となっているようです。
ベトナム人の結婚年齢
ベトナム人の結婚可能な年齢は、男性20歳以上、女性18歳以上です。
日本では2021年現在では男性18歳、女性16歳から結婚が可能です。(2022年4月から法改正により女性の婚姻年齢が18歳に引き上げるられる予定です)
2020年時点における日本の平均結婚年齢(初婚年齢)は男性31.0歳、女性29.4歳となっています。
データ参照:厚生労働省「令和元年(2020年)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
ベトナムでは平均結婚年齢(初婚年齢)は男性26.2歳、女性は22.8歳です。
データ参照:List of countries by age at first marriage
ベトナム人の女性は25歳をすぎると婚期を逃したと思われるようで、25歳を初婚の目標にする女性が多いようです。昔の日本のようですね。
ベトナムの結婚については以下の記事をご覧ください。
ベトナムの教育状況
ベトナムでは
小学校が5年制(6~11歳)
公立基礎中学校(日本の中学校に相当)が4年制(11~15歳)
義務教育後の公立普通中学校(日本の高等学校に相当)が3年制(15~18歳)
となっています。
ベトナムの成人年齢
ベトナムで成人として扱われる年齢は18歳からです。
日本での成年年齢は民法で定められています。民法改正により、2022年4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わります。2022年4月1日に18歳、19歳に達している方は、その日から新成人となります。
ベトナムでは飲酒、喫煙は何歳からOK?
ベトナムでは18歳未満の飲酒、喫煙が法律で禁止されています。
しかし、購入に関しては年齢の制限はないようです。
2022年には日本で成人年齢が18歳になりますが、日本では従来通り飲酒、喫煙は20歳からです。ご注意ください。
ベトナムでバイクや車の免許は何歳から取得できる?
バイク50cc以上が18歳からとなっています。車の免許も18歳から取得可能です。
ベトナムでは選挙権は何歳から?
18歳以上から選挙権が与えられています。
日本も同じく18歳から選挙権が与えられていますね。
ベトナムで選挙に立候補できるのは何歳から?
選挙に立候補できるのは21歳以上です。
いかがでしたでしょうか?
ベトナムを年齢で見てみると、色々と日本と異なる部分が見えてきますね。
インバウンド、アウトバウンド対策はまずは相手の国を知ることからスタートです。
LocoBeeでは、ベトナムを経営戦略に組み込みたいとお考えの方々に様々な情報を提供しています。
こちらの記事もご参照ください。
今後の成長戦略に欠かせない、ベトナムは要チェックの国です。
「訪日ベトナム人を集客したい」
「ベトナムマーケットに興味がある」
「ベトナム人に情報を伝えるメディアは何がある?」
そんな悩みに応えるのが日本でベトナム人向けメディアを運営しているLocoBeeです。
日本とベトナムの架け橋になるべく、ベトナムを対象としたビジネスを支援します。
まずは無料で資料の請求を!
コメント