ベトナム出張や旅行前に知っておこう!日本人がベトナムで注意すべきポイント①基本編

 

経済成長著しいベトナムにはビジネスチャンスがたくさん。アジアで最も有望な投資先とされるベトナムをビジネスターゲットにする企業は増加の一方です。今後ベトナム向けのビジネスを検討するならば、ベトナムに訪れる機会もあるでしょう。

同じアジアで親日家の多いベトナムではありますが、どんな文化の違いがあるのでしょうか?

出張や赴任、旅行や視察でベトナムを訪れる前に、ベトナムで注意すべきポイントを確認しておきましょう!

 

ベトナムへのフライト

 

成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港(名古屋)、福岡空港からベトナムの首都ハノイ(ノイバイ国際空港)、ホーチミン(タンソンニャット国際空港)への直行便が運航されています。

ベトナム第三の都市ダナンにはダナン国際空港があり、成田空港と関西国際空港から直行便が運航しています。

所要時間は5~6時間半ほどとなります。

 

ベトナムと日本の時差

 

日本とベトナムの時差は2時間。ベトナムは日本より2時間遅れていることになります。例えば日本が正午の時間、ベトナムは午前10時となります。また、日本と同じでサマータイムはありません。

 

ベトナムの気候

 

南北に1,650kmと細長い地形のベトナムは、北部と南部で気候が異なります。

 

首都ハノイのある北部は亜熱帯性気候で四季があります。

春:3~4月(気温は20℃前後)

夏:5~10月(平均気温30℃前後)

秋:11月(気温は20℃前後)

冬:12~2月(最低気温は10℃前後、寒い時には5℃前後まで下がることも)

 

ホーチミンがある南部は熱帯モンスーン気候に属し、一年を通して気温は高め(平均して30℃前後)。雨季(9~12月)と乾季(11月~3月)に分かれています。

 

ベトナムというと、常に暑いイメージがあるかもしれませんが、このように地域によって差があります。特にハノイは四季があるので注意が必要です。また、建物内は冷房で寒いと感じることもありますので、さっと羽織れる薄手の上着があると重宝します。

 

ベトナムドンの為替レート(日本円→ドン)

 

為替レート

10,000ドン(VND)=約48.0円(2021年9月9日時点)

 

ベトナムドンから日本円への換算方法

 

ベトナムの通貨、ドン(VND)はとにかく0が多いです。いきなり「500,000ドン」と聞いても、日本円ではいくらになるのか、すぐ頭には浮かんでこないのではないでしょうか。

現在のレートは10,000ドン=約48.0円ですので、計算しやすいよう10,000ドン=約50円とし、日本円への計算をしてみましょう。

 

【計算の仕方】

① 下のゼロを2つ取って、2で割る

500,000ドンの場合…下2桁の「00」をとって5000、それを2で割ると2500=約2500円

 

② 下のゼロ3つを取って、5倍する 

500,000ドンの場合、下3桁の「000」をとると500、それを5倍すると500=約2500円

 

レストランなどでは、下3桁を省いて書かれていたり、「K」で表示されている事も多いため、②の方法が便利です。

英語で会話をする場合、下3桁を省略して10,000ドンを「10」(ten)と言われる場合も。

 

0の数の多いベトナムドンは慣れるまで支払いに苦労するかもしれません。

金額が不安な場合は、紙に書いてもらったり、電卓で表示してもらったりしましょう。

観光客が計算に慣れていない事を狙って、過剰請求をされるケースもあります。慌てずしっかり確認をしてから支払いをするようにしましょう。

 

ベトナムドンへの両替

 

ベトナムドンへの両替は、日本国内で両替するより、ベトナム現地で両替した方が圧倒的にレートが良いため、基本的には到着してから両替するのがおすすめです。

空港やホテル、銀行、街の両替商などで「日本円→ドン」への両替ができます。

帰国時にドンが残ってしまった場合、帰国後の日本で「ドン→日本円」への両替はレートも非常に悪いため、ベトナムにいる間に使い切れるよう、必要な分だけ両替しましょう。

 

ベトナムではATMで現金を引き出す方法がおすすめ

 

保有しているクレジットカードに海外ATMでのキャッシングサービスがついている場合は、ATMから現金を現地通貨で引き出す方法もおすすめです。キャッシングになるので利息はかかりますが、レートは良い事が多く、上手に利用すれば現金を両替するよりお得になります。

また、国際キャッシュカードを持っている場合も同様、ATMから現地通貨を引き出すことができます。

ベトナムではATMで現金を引き出す方法がおすすめです。多額の日本円を持ち歩く必要がないこと、レートのごまかしやぼったくり、盗難にあう危険もありません。

 

ベトナムでのクレジットカード利用

 

ベトナム人のクレジットカード保有率はまだまだと言われていますが、旅行者が訪れるような店舗ではクレジットカードを利用することができます。レストラン、スパ、雑貨店をはじめ、ショッピングセンターのテナントでも利用できるところが増えてきました。

しかしすべてのカードが使えるわけではありません。VISAかMasterであればほとんど大丈夫でしょう。ベトナムは日本人観光客が多いため、JCBが使える店舗もあります。

市場や屋台、個人商店などではクレジットカードは使用不可の場合が多いため、現金のみの支払いとなります。

 

ベトナムではタクシー移動がメイン

 

ベトナムでの移動はタクシーがメインとなります。

ベトナムではホーチミンとハノイなど都市を中心に「Grab」というアプリが普及しています。「Grab」アプリで乗車位置と降車位置を選択すると、近くにいるドライバーが乗車位位置まで迎えにきてくれます。事前に目的地までの金額も明示されます。支払いはカードと現金どちらでも可能。事前にクレジットカードを登録しておけば、キャッシュレスで支払いができ、便利です。

「Grab」でタクシーを利用すると通常よりも料金が安くなることも多く、ベトナムに行くならば是非事前にダウンロードしておきたいアプリです。

 

通常の流しのタクシーを捕まえて乗る場合は、車にタクシー会社のマークと料金メーターがついていることを確認しましょう。

行き先の住所が分かる紙をドライバーに見せて行き場所を確認してもらってください。口頭で行き先を指示すると間違える場合もあります。

初乗りは1万VND~1万5,000VND=約50~75円となります。

ドライバーは小額紙幣を持ち合わせていない事もりますので、数千VND単位のお釣りは返ってこない場合もあります。タクシーに乗る前にはある程度の小額紙幣を用意しておきましょう。

 

タクシードライバーへのチップは基本的に不要ですが、お釣りの端数を切り上げて渡す場合もあります。1日タクシーをチャーターした場合は、支払い時に5万ドン~10万ドン程を目安にチップとして渡してあげると良いでしょう。

 

バイクやひったくりに気を付ける

 

ベトナムのバイクの多さは驚くほど。バイク社会のベトナムでは一人一台は当たり前。常に道にはバイクがあふれています。朝夕の通勤時間は、バイクが所狭しと道を埋め尽くす様子にカルチャーショックを受けるでしょう。

道を歩く際はバイクと相対する側の歩道を歩きましょう。常に前から来るバイクが目に入るようにしてください。

バイクでのひったくりにも注意です。後ろから来たバイクに荷物をひったくられてしまう事件もありますので、気をつけてください。

 

ベトナムのホテルではパスポートを預ける

 

ベトナムではホテルにチェックインする際にパスポートをフロントに預けます。

チェックアウト時にパスポートは返却してもらえます。

両替などで必要な場合はフロントに伝えましょう。

 

ベトナムの階層の呼び方

 

ベトナムは随所にフランス式の文化が根付いています。フロア階層の呼び方もその一つです。

例えばホテルのレセプションフロアやショッピングモールなどのエントランス。日本ではここは1階ですが、ベトナムでは「グランドフロア(GF)」といいます。

ベトナムで言う1階は、日本で言う2階となります。グランドフロアと呼ばないような小さな建物やホテル、家の場合は「0階」といいます。

ついつい間違えてしまうのがエレベーター。エレベーターの押しボタンでは、「G」「0」などと表記されていますので気をつけてくださいね。

 

ベトナムでチップは基本的に不要

 

ホテルや食事の支払いで欧米のようにチップを払う必要はありません。

もちろん良いサービスを受けた場合はチップを渡しても良いでしょう。

ランクの高いホテルに宿泊した場合は枕元にチップを置いておくとスマートです。

マッサージやエステを受けた場合もチップを渡してあげると喜ばれます。

 

トイレでは紙を流さないで

 

ベトナムのトイレは水洗ですが、トイレットペーパーを流すと詰まってしまいます。便器の横あるゴミ箱に使用した紙を捨ててください。日本のようなボタン式の自動ウォシュレットはありませんが、お尻を洗浄する手持ちのシャワーが付いています。

田舎のトイレにはトイレットペーパーがない場合もありますので、ポケットティッシュは常に携帯するようにしましょう。

 

ネットの接続

 

ベトナムで携帯電話やPCを使いたい場合、以下の方法があります。

 

  1. 海外用Wi-FiIルーターを日本でレンタルしていく
  2. 現地の公衆無線LAN、カフェの無料Wi-Fi、ホテルの無線LANを利用する
  3. 海外ローミングサービス/海外パケット定額サービスを利用する
  4. 現地SIMを購入しSIMフリー/またはSIMロック解除した携帯/ルーターに挿して利用

 

おすすめは24です。

ベトナムでは街中に無料のWi-Fiがたくさんあります。日本よりもWi-Fi環境の整備は進んでいるほどです。

カフェなどでWi-Fiに接続したい場合は、パスワードを店員さんに聞くか、店内に掲示、もしくはレシートに記載してあるパスワードを入力すれば簡単に接続できます。

ほとんどのホテルでもWi-Fiが使用できます。

現地でSIMを購入し、利用するのもオススメです。空港についたらすぐにSIMを購入し、自分のスマートフォンに挿せば、すぐに日本と変わらないインターネット環境が手に入ります。SIMの入れ替えが不安な人でも、店員さんがやってくれますので大丈夫ですよ。自分の日本のSIMはくれぐれも無くさないようにしてくださいね!

 

ベトナムでの電圧

 

ベトナムではほとんどが220V/50Hzです。日本で使われている電化製品(100V用)は、そのままでは使用できません。海外の220/240Vに対応した電化製品、もしくは変圧器が必要になります。アダプターなどを事前に確認しておきましょう。

ベトナムの電源プラグ・コンセントの形状は、AタイプまたはCタイプが一般的に使われています。AタイプとCタイプどちらも差し込める兼用タイプが多く見られます。日本の電源プラグはAタイプなので、変換プラグなしで差し込めることも多くなっていますが、念のため、AからCへの変換プラグがあると安心です。

 

ベトナムについてはこちらの記事も是非ご参考にご覧ください。

インバウンドマーケティングをするなら知っておきたい!ベトナム人10の特徴

 

いかがでしたか?今回はベトナムに行く前に知っておくべき基本ポイントをお伝えいたしました。出張や視察、もちろん旅行前にも、訪問先のマナーや常識を知っておくことは大切です!次回以降は食事や観光、文化、ビジネスについてのポイントをお伝えします。是非参考にしてください。

 

 

今後のインバウンド、アウトバウンドで要注目の国ベトナム。アフターコロナ、ウィズコロナの世界でも成長していくことが見込まれる活気溢れる国です。

ベトナムとのビジネスを進めるのは今!

 

「ベトナムについて知識がないんだけど…」

「何からベトナム対応を始めたらいい?」

「他の企業はどんなことをしているの?」」

 

そんな悩みに応えるのが日本でベトナム人向けメディアを運営しているLocoBeeです。

インバウンド対策でお悩みの方、ベトナム向けの戦略を考えている方、訪日ベトナム人動向に興味がある方……ベトナムに関することならお任せください!

日本とベトナムの架け橋になるべく、ベトナムを対象としたビジネスを支援します。

まずは以下から資料をご覧ください!

 

コメント

ページトップに戻る