話題のコンセプトレストラン!日本文化編-古き良きニッポンの雰囲気が満載-

続々とオープンするコンセプトレストランのなかでも、日本らしく”和”テイストにこだわっている名店を3つ紹介する。平安や戦国など、独特のカルチャーが花開いた時代を表現したインテリアに驚くこと間違いなし。もちろん、メニューのクオリティもハイレベル。いずれも都内の一大拠点、新宿にあるからアクセスだってしやすい。ちょっとアクセントの効いたディナーを希望するなら、なんとしてでも訪れるべき!

 

 

京都の名所を落とし込んだ風情たっぷりの店内『京町恋しぐれ 本館』

日本文化において重要なエリアである、京都がテーマの「京町恋しぐれ 本館」。世界屈指の繁華街、新宿でも最大級の規模を誇り、至るところに古都の匂い感じる仕掛けが。エントランスから見える通路は、源義経と弁慶が出会った場所とされる”五条大橋”がモチーフ。ほかにも、”清水の舞台”や京都のメインストリート”先斗町通り”を意識したフロアが存在する。

 

レトロ感とモダンさが絶妙に融合したインテリア

一部の客席は川床を彷彿とさせる作り。随所にデコレーションされている看板と家具は、実際に使われていたものや骨董市で買い付けた本物ばかりだとか。リアルなオールドさが、清潔感あるフロアにアクセントとなり、おしゃれな雰囲気を盛り立てている。美しい 坪庭を見下ろすカップル向け個室、モダンなシャンデリアとソファがある個室など、より落ち着ける席も用意。大事なタイミングなら予約して確保したほうが安全だ。

 

 

京料理の基本を受け継いだメニューに舌鼓

 

京都の一般家庭で食べられている、素朴な味が魅力の「おばんざい 5種盛り合わせ」(1200円)をはじめ、京料理の伝統に遊び心を加えた創作メニューが揃う。どれも素材本来の味を生かす薄味が基本だが、丁寧にひいた出汁の風味が効いていて満足感は十分。和食にハマる日本酒も充実している。

 

『京町恋しぐれ 本館』
東京都新宿区新宿3-27-10武蔵野会館6F

TEL:03-5360-7644

 

群雄割拠の時代にスポットを当てた『戦国武勇伝』

動乱の戦国時代からインスパイアを受け、戦地に迷い込んだような感覚が楽しめる『戦国武勇伝』。エントランスには、数々の戦国末期に数々の武勇伝を残した真田幸村と伊達政宗、前田慶次、上杉謙信らの特注甲冑が並び、最初からゲストを驚かせる。

 

本能寺、関ヶ原など戦国のターニングポイントをフロアに投影

店内は大きく4つに分けられ、それぞれに”本能寺の変”や”大坂夏の陣”などのテーマが。11室ある個室から、50 名対応の大広間にもなる”関ヶ原大合戦・天下分け目の間”には、決戦に参陣した東西の武将が集結。当然、石田三成や徳川家康のモチーフも登場する。

 

合戦や武将にちなんだユニークな料理が待ち構える

メニューにも戦国のエッセンスをしっかり注入。狼煙のように湯気が立ち上る「せいろ蒸し」や、名将に縁がある土地の名物を使った「せいろ飯」などが味わえる。特にオススメは「伊達政宗〜独眼竜新鮮目利き〜鮮魚のお造り」(5種盛り1480円、3種盛り980 円)。独眼竜政宗がその鋭い眼光で目利きしたとして、鮮魚を選り抜いた逸品だ。戦国武将の国から選べる焼酎、織田信長や長宗我部元親ゆかりの地酒といった、アルコール類の幅広さだってポイント。

 

『戦国武勇伝』
東京都新宿区歌舞伎町1-6-2 T-wingビル4F
TEL:03-3209-2277

 

女子ウケ間違いなしのキュートな空間『七色てまりうた』

平安時代に宮廷のおもちゃとして作られた、”てまり”の世界観を反映させた『七色てまりうた』。店内は”てまり”が誕生した平安と、人々に広まった江戸、2つの空間で構成されている。煌びやかで品のある可愛さが漂うインテリアに、多くの女性が魅了されることだろう。

 

さまざまなシーンで使えるバラエティに富んだ客席

独特な雰囲気の”てまり”型個室、少し大人っぽいカウンターなど、シチュエーションに応じて席をチョイス可能。どの卓も優しい照明とキレイな配色を貫き、幅広いニーズに応えられるよう工夫している。

 

 

ルックスも抜群の料理に会話が弾む

必食メニューは「七色てまり寿司」(七種盛り合わせ1800円、五種盛り合わせ1200円)。色鮮やかな新鮮素材を使った小ぶりのお寿司で、舌だけでなく目も満足させてくれる一品だ。

 

『七色てまりうた』 
東京都新宿区新宿3-28-10ヒューマックスパビリオン新宿東口5F
TEL:03-3226-8070

 

 

伝統の日本の歴史と文化を世界中の人たちが愛せるテイストにアップデート。

かつての日本の姿をダイレクトに落とし込むのではなく、ポップな現代的要素もブレンドして提供するスタイルが、全世界の人たちから高評価。いずれのレストランも決して気負うことなく足を運べ、プライス的にも良心的なので、日本観光ビギナーから玄人まで、不安なく楽しめると断言する。

 

 

Edit & Text:K.Sachio

<PROFILE>

エディター・ライター。ファッション雑誌を中心に、カルチャー系や飲食モノなど、多ジャンルで活動している。動物と家族を愛するハードな甘党。

コメント

ページトップに戻る