編集:LOCOBEE[PR]
山形県、鶴岡市。豊かな自然と、城下町の佇まいが残り歴史文化を町のいたるところで感じられる素敵な地域。今回はそんな地域の歴史や、ご当地の食文化などに触れる企画を設けるべく、ANAが企画した地元推薦のモデルツアーに参加してきました。ツアーに参加した外国人はもちろん、日本人でもなかなか触れることがなかった地元ならではの食文化や習慣、歴史的な建造物に触れることができた貴重な体験。今回はその中でも特に盛り上がったお雛様クッキングの模様を、そのほかの旅の記録と合わせてご紹介いたします。
生誕1150年!善寶寺で精進料理をいただく。
五十嵐卓三(いがらし・たくざん)曹洞宗善寶寺第42世住職。
「どうぞ楽な姿勢で」そう言われても、みなさんシャキっとした姿勢で精進料理を食べる。清く引き締まるような心が伝わってくる一枚。
お粥に菜の花の和え物、あんかけ。香の物とごま塩、梅干しだけでも非常に美味しい。
境内の様子。心地よい冷たい空気も相待って洗練された気持ちになる。
教本を左から右に一気に畳み掛ける「転読」を実際に体験。TVなどでは見たことがあるが、やってみると意外と難しい。
初めての太鼓。とても楽しそうだ。
登録有形文化財の「五重塔」を前に記念撮影。
『法華験記』や『今昔物語』などの古文書にも登場する法華経の行者の妙達上人が、草庵を結んだことから始まったとされる大変歴史の奥が深い善寶寺。朝早くから出発したツアーで、ちょうどお腹が空いていたツアー客に、精進料理であるお粥が振る舞われた。シンプルながら奥深く、まだ冷たい空気と畳の上で静かに食べる温かなお粥は、普段の日常では味わえない、心身ともにじんわりと染み渡る特別な味わい。そのほかにも太鼓を叩かせていただいたり、経本をアコーディオンのようにパラパラとめくる「転読」を体験させていただいたりと「正直、お寺めぐりだけでは飽きてしまうかも」と思っている方にも楽しめる工夫がいくつもあり、皆が終始夢中で楽しみました。
雪が残る出羽三山を実際に散策する。
地元のガイドも同行しました。出羽三山の歴史や文化の説明に、熱心に耳を傾けるツアー参加者たち。
法螺貝の独特な音色が山に響き渡る。
手水の作法。日本人なら当たり前な文化も、ツアー参加者には初めての体験!という方も多い。
大鐘の茅葺き屋根には雪が残り、風情ある佇まいに。
館内には人の大きさほどもある天狗のお面が飾られている。
国の重要文化財にも指定された「鐘楼と大鐘」。中世以前のものとして東大寺鐘につく巨大さ。
3月上旬でもまだまだ雪の残る出羽三山。月山、羽黒山、湯殿山の総称である出羽三山は、古くから修験道の霊場として知られています。ここでは実際に賢人たちが歩んだ「表参道杉並木」を自身の足で歩くことができるほか、国の重要文化財にも指定されている「三神合祭殿」や「鐘楼・大鐘」をこの目でみることができる。法螺貝を吹きながら参道を登っていく案内人の後ろを歩くだけでも、普段の参拝とは違った発見や、楽しさを見出せる。
地元の人と触れ合いながら“お雛様クッキング”を体験!
サインボードを見てニコニコしながら館内へ足を運ぶツアー参加者たち。
実際に体験する「あんかけ」「雛菓子」の文化や歴史について説明を受ける。
講師があんかけ作りを実演。
手際よくかき混ぜる。
丹念にかき混ぜること5分ほど。ようやく「あんかけ」の姿に。
今回は、鱒のあんかけ。鱒はもともと高級魚だったため、特別なときに食べるものとされていたそう。
参加者と地元の方が協力しながら作っていく。
ひと工程どこを切り取ってもみな真剣で楽しそうだ。
「完成!!」満面の笑みで答えてくれたコリコ・クリスティーナさん。
完成。地元の日本酒と合わせて美味しくいだだきました。
お次は雛菓子作り。「寒天」をかけるのですが、地元の方から寒天って英語だとなんですか?なんて声も。伝えることも楽しいのだと実感。
みかんといちごを製作。体験といえど、みかんはフサの部分まで再現するというこだわりよう。
食べるのがもったいないくらいの完成度。中には「かわいいから持ち帰ります!」なんて方も。
鶴岡伝統的な雛料理を地元の方や講師にならい実際に手作りする「お雛様クッキング」を体験。今回チャレンジしたのは「あんかけ」と「雛菓子」。鶴岡は北前船によってさまざまな京都の文化が持ち込まれたと城下町、昔からの伝統で祭りが開催される日にはご馳走を食べる文化が広まったのだそうです。そんな祝い事には欠かせないのが仕出し料理でその一品料理として普及した「あんかけ」料理と、鶴岡独自のモチーフが詰まった、雛祭りの代表的なお菓子である「雛菓子」を今回は体験しました。日本の文化に深く通じ、地域それぞれの特色が色濃く残るのが伝統料理。だからこそ、ここ鶴岡ならではの雛祭りにちなんだ料理体験は、ツアー参加者の心もお腹も同時に満足させてくれるすばらしいものでした。
移動バスの中「LocoBee」をさっそく立ち上げる参加者。
ここに行きました!」「お土産は何がいいですか?」など地元の方とのコミュニケーションが続々と見える化。
口コミ的な使い方をされている方も多く、参考にして「次はここに行きたいね!」なんて声も多数。
今回は「Loco Bee mag」編集部がツアーに参加させていただいたのですが、実際に「LocoBee」アプリを通じてツアー中の様子を現地の方とコミュニケーションをとりながら一緒に楽しむ声や、ツアーに参加している参加者同士の交流なども見受けられ、アプリを便利に使って、このツアーを“さらに楽しい体験”にしてもらえたことを、陰ながら編集部一同とてもうれしく感じたのでした。
都内と地方、地元と旅人など、相反するものがこのようなツアーで繋がることは、すなわち“人と文化が繋がる”ことなのではないでしょうか?2020年のオリンピックを控え、訪日外国人の方々がより日本を楽しんでもらえるようにするためには、ここ鶴岡で体験したような新しいコミュニケーションの形が全国で行われるようになることも、ひとつのヒントだと感じました。これからがあると期待するという意味で今回は鶴岡編!読者のみなさま、次回をお楽しみに!
Report & Text:『LocoBee mag』編集部
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”世界で一番小さい旅の相棒”をコンセプトに、旅人と地元の”LOCO”を繋ぐアプリケーション「LocoBee」から生まれたウエブマガジン。旅先で出会った素晴らしいモノ・コト・ヒトのつながりを毎日お届け。
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