世界中のスニーカーフリークを惹きつける「mita sneakers」に行ってみよう!

パリのシャンゼリゼ通り、ロンドンのハイドパーク、ニューヨークのメトロポリタン美術館、コレクションブランドのランウェイ、世界中のストリート…。人々の足元を飾るのは高級なパンプスでも厳ついブーツでもない。色とりどりの軽やかなスニーカーだ。

 

現在巻き起こっている、世界規模のスニーカーブーム。FLIGHT CLUBにSIZE?、Sneakersnstuffなど、各国の有名ショップが脚光を浴びているが、日本にもビッグネームが存在する。東京は上野アメ横の「mita sneakers」である。ナイキ、アディダス、ニューバランスといったメジャー級はもちろん、カルフやディアドラなどの要注意銘柄まで取り扱い、貴重なコラボモデルも多数輩出。特に「上野」を意識したコラボレーションは人気が高く、発売ごとに海外からもフリークが押し寄せる。

 

 

‘90年代より日本屈指のショップとしてお馴染みに

「mita sneakers」のルーツは約60年前。下駄や草履の製造販売から始まった。つまり、当初は純和風の履き物を扱っていたわけ。日本でもスニーカーというアイテムが浸透し始めた’80年代、いち早く新たな履き物に注目して方向転換。完全にスニーカーショップへシフトした数年後、日本に一大スニーカーブームが到来する。ナイキを中心に、珍しいモデルは10万円以上の高値で取引され、街のいたるところにスニーカーショップがオープンした。「mita sneakers」も急成長。2001年には近隣のショップとともに、ナイキとの共同企画でシティア タックと呼ばれるプロジェクトから、上野地区限定のエアフットスケープをリリースするほどに。

 

しかし、クレイジーなムーブメントは必ず終わる。ほどなくして人々のスニーカー熱は冷め、次々と専門店がクローズ。スニーカーはメインストリームではなくなり、一部のホリックだけが愛好するものとなっていった。

 

とはいえ、「mita sneakers」から客足が絶えることはなかった。ブームが去ったのちも幅広いテイストとブランドをカバーし、話題性の高いコラボによってフリークの物欲も刺激し続けたからだろう。日本のシーンに完全に定着した存在となっていたのだ。

 

 

定番から憧れモデルまで老若男女問わない品揃え

ニューバランス&ヘクティクとのトリプルコラボであるMT580、アディダスと組んだZX8000 MITA、サクラをテーマに展開されるナイキの上野シティアタックシリーズetc…。「mita sneakers」が提案するコラボには、世界中から熱視線が注がれる。発売日ともなれば長い行列が。

 

確かにレアなモデルは人気が高く、自分用でもお土産でも大きな価値を持つ。だが、「mita sneakers」の本領は「OMOTENASHI」。スニーカー初心者には各モデルの特性や魅力を丁寧にレクチャー。本当のお気に入りが見つかるよう手助けを。ホリックにはコレクター心くすぐるホットなネタを提供。もちろん、ツーリストだってウェルカムだ。決して外国語に長けたスタッフばかりではないが、スニーカーという共通文化を愛する者同士として、じっくりと付き合ってくれる。

 

近くにはアメ横商店街や上野公園、上野の森美術館など、足を運ぶ価値のある名所がズラリ。「mita sneakers」で新しい一足を手に入れた後、ぶらぶらと周辺を散歩するだけで、充実した1日が送れることを保証しよう。

 

「mita sneakers」

東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル 2F

TEL:03-3832-8346

https://www.mita-sneakers.co.jp

 

 

Edit & Text:K.Sachio

<PROFILE>

エディター・ライター。ファッション雑誌を中心に、カルチャー系や飲食モノなど、多ジャンルで活動している。動物と家族を愛するハードな甘党。

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