日本人とどう違う?ベトナム人の国民性と特徴

 

ベトナム人は日本人や日本企業と相性が良いと言われていますが、ベトナム人の国民性とはどのようなものなのでしょうか?

 

ベトナム人の採用や、インバウンド対策でベトナムをターゲットとする際の施策などを行うならば、ベトナム人の国民性や特徴は、知っておくべきポイントです。

 

ビジネスターゲットの国の国民性を知ることで、どのようなアプローチが効果的なのか、どんな方法でビジネスを展開するのが効率的かが見えてきます。

 

今後海外との往来が再開されれば、ベトナム人と一緒に仕事をすることもあるかもしれません。

私たちとの違いを知ることがインバウンドビジネスの第一歩です!

 

今回は、ベトナム人の性格や、男女の違いなど、国民性と特徴をご紹介します。

 

ベトナム人の特徴を表す4K

ベトナム人の国民性を表す言葉として「4K」という言葉があります。「器用」「勤勉」「近親眼」「カカア天下」の単語の頭文字のKが元になっています。

 

①器用

ベトナム人は手先が器用な人が多いと言われています。

「縫製」や「刺繍」はベトナムの伝統工芸となっており、ベトナム経済を引っ張る重要な産業です。

手先の器用さを活かし、世界中で活躍する人が増えているのも特徴の一つです。

 

②勤勉

ベトナム人は、向学心旺盛で真面目で勤勉です。

特に若者は勤勉に取り組む性格を持つ人が多いと言われています。

ベトナムの若い世代は、自分の親世代が戦争で非常に苦労した分、自分がしっかり働いて高い給料をもらい、家族を養おうと考える人が多い傾向にあるようです。

ベトナム人は教育熱心で、新しい知識を貪欲に吸収しようとします。自分自身の価値を高めるために努力しています。

前向きな性格な国民性であるため、日本で働く実習生も皆一生懸命に取り組んでいます。

給料の高い外資系企業に勤めるため、英語や日本語・韓国語・フランス語など、言語スキルを習得するために努力している人が多いです。

 

③近視眼

ベトナム人の金銭感覚は、極端に言うと「明日の100万円より今日の100円」

ベトナム人は先のことを考えるより、今のことを優先する性格の持ち主だと言われています。

ベトナムは長い歴史の中で、フランスやアメリカと大きな戦争をし、植民地にされたり、将来が見えない日々を長く過ごしてきました。

このことにより、中長期的に物事を考えるよりも、「今どうするか」という短期的な視点で考える傾向が強いようです。

近親眼的な部分は、言い換えれば計画性が足りないという事にも繋がります。

 

④カカア天下

ベトナムが戦争をしている間、家族を守っていたのは女性でした。ベトナムの女性は一家を支える大黒柱でもあったのです。

ベトナムでは男女で給与や昇級の格差がほとんどなく、ベトナムの社会では女性が管理職として多く活躍しています。

ベトナムでは女性のほうが気が強く、あらゆる場面でリードする傾向があります。

それがカカア天下と言われるゆえんです。

 

ベトナム人の特徴を表す6K

 

器用

勤勉

近親眼

カカア天下

この4つがベトナム人の特徴と言われていますが、それに「コネ社会」「交渉上手」を追加した6Kという言葉もあります。

 

⑤コネ社会

ベトナムでは、血縁関係や有力者からの後押しが重要視されています。

家族や血縁のコネを大切にして、そこに頼るという歴史・文化的な特徴を持っています

ベトナムでは「コネ」は悪いものとして見られておらず「人脈」「恩恵」と捉えられています。人脈は丁寧に大切にしていく、という考えです。

コネや血縁関係そして賄賂、それらはベトナムでの入試や就職、ビジネスでも重要です。

このコネ社会が外国企業がベトナムに参入する際の難しい点の一つでもあり、成長するための懸念点・障壁でもあります。ベトナムではそのことを念頭に置いて丁寧に人間関係を作っていくことが仕事をスムーズに進めるコツかもしれません。

 

⑥交渉上手

ベトナム人が交渉上手と言われるのは、状況を先読みする冷静さにあると言われています。相手を自分のペースに引き込んでいく話術にも長けています。

ベトナム人は、相手を自分のペースに引き込み、丸め込むことが上手とされています。ベトナムに行ったことのある人ならば、市場などでそれを実感したことのある人も多いのでは?

 

ベトナム人の男女で異なる特徴

ベトナム人の男性と女性にはどんな違いがあるのでしょうか?

ベトナムの男女の国民性の決定的な違いは、勤勉性と言われています。

男性は、長く続いたベトナム戦争で、明日命があるのか分からない、という状況を強いられてきました。

それに対して女性は、戦争中は家族を守る立場。一家を支えるのは女性の役割でした。

このような歴史的背景から、男性は目先の誘惑に負けやすく、女性は辛いことがあっても責任感を持って働き続けます。

 

しかし、すべての男性が目先の誘惑に弱いというわけではありません。若い世代の男性は、大人を反面教師とし、独立したり留学したり、自分の価値を高める努力をしている人が増えてきています。

 

その他のベトナム人の特徴

 

前向きで楽観的

ベトナム人は一般的に楽観的なイメージがあります。生活がどんなに苦しくても、前向きな性格の人が多いようです。

 

親切で世話好き・子ども好き

ベトナム人は小さな子どもや赤ちゃんが大好きなので、子どもと一緒にいると老若男女問わず可愛がってくれたり、お世話を手伝ってくれたりします。

世話好きで親切な人も多いため、旅行者にも優しいです。

 

おしゃべりが大好き

知らない人同士であっても、バイクの運転中に隣の人と話したり、会話を楽しんでいます。

道端で腰掛けて会話を楽しむ姿もよく見かけます。

初対面でもかなりパーソナルな部分まで踏み込んだ話をしてくることがありますが、ベトナムでは当たり前のことです。

 

時間にルーズ

ベトナム人は一般的に時間にルーズです。約束に5分程度遅れるのは遅刻では無いようです。

ビジネスにおいては、納期を守らない、アポに遅れてくるなどもよくありますので、しっかり都度確認することが必要です。

 

プライドが高く、見栄っ張り

ベトナム人の特徴として、プライドが高いことが挙げられます。

ベトナム人は、自分の失敗やミスが他の人に知られることで、恥をかくことを恐れています。

高いプライドを持つベトナム人に対しては、同僚や部下など、公衆の面前で注意しないようにしましょう。注意されたことが周囲に分からないように配慮することはとても重要です。

また、プライドが高いことゆえ、見栄っ張りな一面もあります。

人の目につくスマートフォンや車、パソコンは給与に見合わない高級品を購入したり、結婚写真撮影に給料数ヶ月分の金額を費やしたりすることがよく見られます。

老若男女問わずセルフィーが大好きで、FacebookなどのSNSで綺麗に撮れた画像をアップしています。

 

親日的

ベトナム人の国民性として、親日度が高いことが挙げられます。

日本製の車やバイク、家電、食品などに強い憧れと信頼を抱いています。

将来日本に行きたいと思っている人も多いです。

 

家族が一番大切

ベトナム人は親や兄弟など、家族を大事にします。

ベトナム人は、日本のように家庭を犠牲にしてまで仕事をすることはありません。そのため、家族や家庭の時間を削ってまで日本のように残業や休日出勤をして働くという意識もありません。

しかし、ベトナム人は会社や同僚も1つの家族として見る傾向もありますので、互いの信頼関係を築くと、いざという時はとても頼りになるという点もベトナム人の特徴です。

 

年長者、高齢者を敬う

ベトナムの文化として、年配の方に対して尊敬の念を抱き、年長者を敬うという特徴があります。

ベトナム人はすぐに相手の年齢を聞いてきますが、それは年長者を敬うという文化が関係しています。自分より年上か年下かということを確認するのはベトナム人のコミュニケーションに必要なのです。

 

ベトナムでの雇用は男女の差が少ない

ベトナムでは専業主婦という考え方はありません。女性は基本的に働き者なので、結婚後はもちろん、出産直前・直後も働いています。同じように、男性は一家の大黒柱という考えはありません。家族みんなの収入でやりくりするのが当たり前となっています。男女とも働くことが前提にあるため、男女は平等に採用されています。

 

サッカーが大好き

ベトナム人はサッカーが大好き。

サッカーの試合の時は多くの人が仕事そっちのけで試合観戦をします。

試合に勝った日は、多くの人がベトナムの国旗を持ち、バイクのクラクションを鳴らし、街中を走り回りながら喜びを分かち合います。

ベトナム滞在中にサッカーの試合がある場合は、交通機関の遅れに気を付けた方がいいでしょう。

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いかがでしたか?

ベトナムビジネスを考えるには、まずはベトナム人の国民性を理解することが大切です。

日本との文化の違いを理解し、ベトナムの文化を尊重することで、お互いのビジネスが発展していきます。

こちらの記事もご参照ください。

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