新旧入り混じるベトナムの首都!ハノイの地区の特徴

 

ベトナムの首都、ハノイ。

ベトナムのビジネスを考えるのであれば、一度は首都、ハノイを訪れることがあるでしょう。

ハノイには国会・最高裁・官公庁が集中しています。ハノイはベトナムの政治・文化の中心になっており、ホーチミンとはまた違う雰囲気の都市です。

 

以前の記事でホーチミンの地区についてご紹介しましたが、ハノイも地区によって特徴が異なります。

今回はハノイの地区についてご紹介します。

ホーチミンの地区についてはこちらの記事をご覧ください。

地区ごとに違う!ベトナム主要都市「ホーチミン」エリアの特徴①(1区〜6区)

 

ハノイの行政区

 

ハノイは2008年8月に大規模な市町村合併を行いました。現在、ハノイ市は12区、17県 、1市社の計29の行政区から構成されています。

 

【1 市社】

【10 区】

【18 県】

 

ハノイの主要中心区

 

バーディン区

カウザイ区

ドンダー区

ホアンキエム区

ハイバーチュン区

タイホ区

これらの地区がハノイ中心エリアと位置づけられています。

これらの地区には観光地やビジネスエリア、外国人が住むエリアがあります。

 

バーディン区(Quận Ba Đình)

 

ハノイの中でも重要な政府機関が集まっている場所です。

ホー・チ・ミン氏が眠る有名なホーチミン廟もこの区にあります。

ハノイ最大の日本人街があり、日本大使館や日本食料理店がひしめき合うKim Ma通りを中心に、日系企業や日本食レストランが多数あります。

日本人の居住率も他のエリアに比べて圧倒的に多く、駐在日本人に人気のエリアです。

 

近年では、ハノイ中心部へ向かう電車工事が行われたり、大型マンションや大型オフィスが建設される等、発展が目まぐるしい地域でもあります。

 

 

カウザイ区(Quận Cầu Giấy)

 

「カウザイ」「コウザイ」とも呼ばれるエリアです。

ベトナムで2番目に高いカンナムタワーはこのエリアにあります。高層ビルが立ち並ぶビジネス街となっています。

オフィスビル、ショッピングセンターを併設したサービスマンション、コンドミニアムなどの建設が進み、都市開発が活発に行われているエリアです。

カウザイ区には日系企業も点在しており、日本人向けのサービスアパートメントも増加しています。

現在工事中の電車が運行すると、さらなる発展が見込まれるエリアになります。

 

 

ドンダー区(Quận Đống Đa)

 

ハノイ中心地の中でも中央にある区です。

ベトナム鉄道の「ハノイ駅」もこのエリアにあります。

大学も多く、市内中心部へのアクセスも良好です。

 

ホアンキエム区(Quận Hoàn Kiếm)

 

ホアンキエム区は観光名所であるホアンキエム湖の周りのエリアに該当する区域です。

ハノイ旧市街や多くの観光地はこのエリアに集中しているため、観光客はまずこのエリアを訪れます。

ホアンキエム周辺にはたくさんのお店や有名なレストランがあります。

また、ホアンキエム区はオフィスが立ち並ぶエリアでもあります。

 

ハイバーチュン区(Quận Hai Bà Trưng)

 

このエリアには日系企業が多く、日本食料理屋も数多くあり、ハノイ第二の日本人街となっています。日本人向けのサービスアパート、コンドミニアム物件が多数あり、ホアンキエム区のオフィスまで徒歩通勤も可能です。

ベトナムの有名大学である、ハノイ工科大学もこの区にあります。

市内中心部に近く、また郊外へのアクセスも簡単なので便利なエリアです。

 

 

タイホ区(Quận Tây Hồ)

 

ホータイ(西湖)と呼ばれるハノイ最大の湖があり、昔から旧正月の梅や小みかんの木が栽培されている自然あふれるエリアです。

欧米人が多く住む地区で、お洒落なショップやカフェ、レストランが多数あります。

環境が良いため、日本人にも人気の居住区となっています。

 

ハノイの都市計画

 

ハノイ市は、2030年までにハノイ市中心部4地区の人口を約21万人減らす計画があります。

このプロジェクトは、ホアンキエム区、バーディン区、ドンダー区、ハイバーチュン区といった「歴史的地区」の人口管理とインフラ整備を目的としています。

 

現在、ホアンキエム区、バーディン区、ドンダー区、ハイバーチュン区の人口は88万人ですが、2030年まで67万2000人にすることを目指すとしています。

そのために市民の移住を進めるとともに、大学や病院、行政機関などの施設も移転を進めます。

新たな人口集中地区を形成することで、繁華街の人口密度を下げることが目的です。

 

同都市計画プロジェクトでは一部地域の建造物に高さ制限を設けます。

ホアンキエム区にある旧市街地区は3~4階建て(12~16m)、ホアンキエム湖周辺地区は16m以下、旧通り地区は4~6階建て(16~22m)、開発制限地区は5~7階建て(20~25m)に制限すします。 

ホアンキエム湖周辺地区は、水面と樹木に囲まれた空間を維持し、歴史的建築物を保存、旧市街地区では、現在の通り沿いの建築や商業施設を取り込んだ伝統的家屋、重要な公共施設、伝統的な建築物を保存するそうです。

 

ハノイ都市計画研究所のグエン・ドゥック・フン副所長によると、ハノイ都心部には超高層ビルは建てない方針だそうです。

 

 

ハノイは歴史と現代が共存する街です。ノスタルジックでもあり、新しいものを取り込んでいくハノイ。ホーチミンとは異なる発展をするハノイから、今後も目が離せません。

 

 

ハノイについてはこちらの記事もご覧ください。

ベトナムの首都、ハノイについてどれだけ知ってる?ハノイの基礎知識

 

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