【ベトナム人の訪日旅行データ】ベトナム人の旅の傾向を知ってアフターコロナのインバウンド対策に活かす!

 

 

コロナ禍で訪日旅行はストップしていますが、今はアフターコロナに向けた種まきの時期です。

訪日ベトナム人のデータを知ることはアフターコロナに向けた対策の足がかりとなるでしょう。

 

「ベトナム人の旅行の特徴は?」

「訪日ベトナム人はどんな日本旅行を求めているの?」

「訪日ベトナム人をターゲットにするにはどうしたらいい?」

 

今回は、ベトナム人の旅行の傾向を見ていきましょう。

 

増加するベトナムの外国渡航者

 

 

2018年のベトナム人の外国渡航者数は1,000万人を突破しました。(ベトナム旅行業協会(VISTA)発表)

 

渡航先上位は以下の通りです。

 

中国(400 万人)

カンボジア(110 万人)

タイ (100 万人)

ラオス(80 万人)

シンガポール(59 万人)

台湾(49 万人)

韓国(45 万人)

日本(38 万人)

マレーシア(30 万人)

 

ベトナムは近年経済成長が著しく、新型コロナウイルス感染症の影響が出るまでは、GDP成長率も6〜7%と高水準をキープしていました。ベトナム国民の所得が増加し、さらにベトナム発着の格安航空会社 (LCC)が増加したことも外国旅行の増加の一因となっています。

 

ベトナム人の旅行形態

 

データ出典:JNTO 日本の観光統計データ https://statistics.jnto.go.jp/

 

観光・レジャーを目的とした外国旅行の手段は以下のようになっています。

 

第1位「団体旅行への参加」

第2位「個人で航空券や宿泊先を手配」

第3位「旅行会社が査証を手配する自由旅行型の個人用パッケージ旅行」

 

外国旅行の手段は、旅行会社が手配する団体ツアーが1位となっています。

 

データ出典:JNTO 日本の観光統計データ https://statistics.jnto.go.jp/

 

ベトナム人が日本に来る場合は、査証が必要となるのですが、パッケージツアーを利用して訪日する場合は、指定旅行会社を通じて在外公館に申請すれば簡易な手続きで一次査証(一回有効の査証)を申請することが可能です。

 

査証の問題から、ベトナム人は訪日旅行に団体ツアーを選択する割合が高いと考えられます。

 

旅行の予約方法

 

 

個人での訪日旅行は査証取得のための申請書類が多いことがネックとなっており、利用者が少ないようです。しかし、2回目以降の訪日旅行者や若者などには個人旅行の需要は増えつつあります。

インターネットによる旅行手配のスタンダード化、LCCの路線の就航、外国旅行に対する意識の高まりなどにより、ベトナム人の外国旅行も多様化が進んできています。

まだまだ手続きの手間が少ない団体ツアーは人気となっていますが、自由な旅行を求め、直接OTAやLCCのサイトで予約をする若者層も増加しています。

 

現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、「知らない人と旅行をしたくない」と考えるベトナム人が増えています。国内旅行に関しても、大人数で移動するパッケージツアーの利用希望者は減少傾向にあり、家族・友人・ 知人などとの少人数での旅行を希望する人が増えています。今後の外国旅行についても、同様の傾向になることが予想されます。

 

 

訪日ベトナム人の増加

 

訪日ベトナム人はコロナ禍前までは堅調に推移しており、2012年は5万5,156人でしたが、2019年には9倍の49万5,051人となりました。

 

 2019年の訪日ベトナム人は以下の通りです。

 

観光客 17万3,936人(35.1%)

商用客  3万9,615人(8.0%)

その他(留学や就労を含む)28万1,500人(56.9%)

 

他国からの訪日客と比べて観光客の割合が少なくなっていますが、今後はベトナムからの観光客も増加する可能性があると言われています。

 

 

ベトナム人の訪日回数

 

 

データ出典:JNTO 日本の観光統計データ https://statistics.jnto.go.jp/

 

2019年の訪日ベトナム人観光客のうち、初めて日本を訪れた人は74.2%となっています。

所得増加によりベトナム人にとって外国旅行がスタンダードになりつつありますので、日本に再度訪れたい、というリピーター獲得が今後の重要課題となってきます。初回の訪日旅行の満足度を高めることがリピーター獲得に繋がります。

 

ベトナム人の求める日本旅行とは何か、ニーズを知ることが大切です。

 

ベトナム人に人気の高い旅行先

 

コロナ禍前の2017年から2019 年まで、観光目的の訪日ベトナム人数は平均して前年比プラス約30%で推移していました。

 

2019年3月に開催された旅行フェア「ベトナム・インターナ ショナル・トラベル・マーケット(VITM)」のビジット・ジャパンブースでの来場者アンケートでは

 

観光目的で渡航を希望する国・地域

第 1 位 日本

第 2 位 韓国

第 3 位 シンガポール

第 4 位 ヨーロッパ

第 5 位 中国 

 

1年以内に訪日旅行をしたいと答えた人は80%、3年以内に訪日旅行をしたいと答えた人は60%となっていました。

 

この結果からも、近い将来の旅行先として日本への関心の高さがうかがえます。

 

訪日ベトナム人の滞在期間

 

ベトナム人の訪日旅行の特徴として、滞在期間が比較的長い、ということが挙げられています。

 

 

このグラフから、観光目的での訪日旅行では、最も多い滞在期間は4〜6日間。3日間以内の短期は6.2%となっています。

 

データ出典:JNTO 日本の観光統計データ https://statistics.jnto.go.jp/

 

 

昨年、LOCOBEEでは日本に住むベトナム人の日本国内旅行意識調査を行いました。訪日ベトナム人だけでなく、在留ベトナム人の対応も同時に考えていきましょう。

以下の記事から結果をご覧ください!

 

【在留ベトナム人の日本国内旅行意識調査】コロナ禍の今、日本に住むベトナム人はどんな旅を求めている?

 

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