東京生まれ東京育ちの私が言うのもなんだけれど、東京で手に入らないものって、ない。
でもだからこそ、「○○の○○が欲しい」といった具合に、欲しいものが明確ではない人にとってみたら、東京でウィンドウショッピングをするのは、大変なんじゃないかと思う。街も商業施設も選択肢が多すぎて。
限られた滞在日数の中で、忙しなく観光するツーリストであれば、なおのこと。
かといって、ガイドブックに踊る「新しい」「大きい」「便利」という言葉は、直感で“Kawaii”“や“欲しい”を判断する女子にとって、信じられる情報が載っているとは言いがたく…。
そこで、「ブラブラ街歩きもできて、確実に“Kawaii”買い物ができて、なおかつ効率的に歩けるルートが知りたい」という人におすすめの“王道・鉄板ルート”をナビゲートします!
竹下通りを攻めるなら、午前中に!
竹下口の改札を出て、横断歩道を渡ればそこは竹下通りの入り口
正直に言います。東京ローカルにとって、週末の原宿・竹下通りを歩くのは苦行以外の何ものでもありません…。なぜって、国内外から訪れるツーリストだらけで、とにかく人!人!人! 前に進むのもやっと…です。だから、大人は絶対に近寄らないエリアです。が、逆に言えば若者カルチャーや“TOKYO Kawaii”カルチャーを知るには最適のスポットでもあります(ここでの“TOKYO Kawaii”カルチャーのイメージは、歌手・きゃりーぱみゅぱみゅみたいな感じ。※ちなみに30代以上の一般的な日本人女子でその世界観を理解できる人は、そう多くありませんので、あしからず)。
さて。竹下通りで最初に立ち寄りたいのは、『ダイソー』
ここは店内にあるほぼすべてのものが¥100(中には¥300など例外もあるけど)。正直、“Kawaii”ものがあるわけではないのだけど、「え?このクオリティで本当に¥100?」と思わず聞いてしまいたくなるほどのアイテムがたくさんあるのだ。それも、食器、調理器具、文房具、生活用品、化粧品、食品、バスグッズなどなんでもある!!
都内に複数ある店舗のうち、原宿店はかなりの大型店。友人、家族へのバラまき土産を探すのもいい
都内に複数ある店舗のうち、原宿店はかなりの大型店。友人、家族へのバラまき土産を探すのもいい
次は、見た目からして“Kawaii”ビル『CUTE CUBE HARAJUKU』
このビルは地下1階から地上3階というこじんまりした小箱ながらも、アクセサリー、雑貨を中心に10店舗が展開。中でもオススメは、日本が世界に誇るキャラクター、“HELLO KITTY”を生んだサンリオのティーン向けスペシャルショップ『sanrio vivitix HARAJUKU』。どのアイテムも安定のかわいさゆえ、「娘にキティちゃんのお土産を頼まれた」なんていうサンリオ初心者のオジさんでも、安心。
3Fのテラスには“Kawaii”カルチャーの第一人者と言われる増田セバスチャン氏が手がけたオブジェが! 1階にもあるので、記念撮影はそこで
いよいよ本命! 原宿のランドマーク『Laforet HARAJUKU』
ラフォーレを知らない東京人はいません。タクシーの運転手さんも、ほぼ100%わかる原宿のランドマーク的商業施設。ではあるのだが…。実は、東京ローカル一般女子からみると、このビルお買い物することは意外と少ない。理由は簡単。“オシャレ感度”が高く、王道ブランドのお店が少ないから(笑)。でもそれこそ、ラフォーレが原宿ファッションにおいて絶対的に揺るがない存在である証。カジュアルだけど個性的。それでいてファッショナブルな洋服や雑貨を探すならここで。お土産やギフトというよりは、自分のために買い物をする場所だと思って。
友人と別行動をした際の待ち合わせ場所も、ラフォーレ前なら迷うことなく会えるはず
ちなみにラフォーレ1階のピンクのお店『café crepe』は原宿初のクレープ専門店。人気ナンバーワンメニューは「バナナチョコ生クリーム」。次々と焼かれるクレープを見てるだけでも、なんか楽しい♪
お店の前で記念撮影するツーリスト多数
最後はハリウッドセレブも必ず訪れる『KIDDY LAND』でスパーク!
どらえもん、キティちゃん、ポケモン、トトロ、スーパーマリオetc.キャラクター天国でもあるニッポン。『KIDDY LAND』はそんな超有名キャラクターはもちろん、我々ですら知らないようなマニアックなキャラクターグッズまでがズラリ。…なんて説明してますけど、もう30年ほど足を踏み入れていません(苦笑)。キャラクターものが好きな人にとっては天国。好きじゃない人にとっては…、どうなんでしょうか。ただ、両者にとって、いろんな意味で「アメージング!」な空間なことだけは間違いなし。
赤の看板が目印
紹介した鉄板ルートをおさらいすると…。
ルート①『ダイソー』
【ターゲット:誰でも 予算:¥100 所要時間目安:40分】
ルート②『CUTE CUBE HARAJUKU』
【ターゲット:小・中学生(10代前半) 予算:¥300〜¥3,000 所要時間目安:20分】
ルート③『Laforet HARAJUKU』
【ターゲット:高校・大学・専門学校生(10代後半) 予算:¥5,000〜¥30,000 所要時間目安:1時間】
ルート④『KIDDY LAND』
【ターゲット:誰でも 予算:¥500〜¥5,000 所要時間目安:1時間】
こんな感じ。
どれも多少大目に時間は見積もっています。というのも、『ダイソー』から『KIDDY LAND』は1kmもない距離だというのに、目移り必至なくらいショップが多数あるから。『H&M』、『FOREVER21』、『AMERICAN EAGLE』などのグローバルなファストファッション、ヤングカジュアルアパレル『WEGO』や昨年オープンしたばかりの『New Balance』まで…。時間に余裕があるなら、上記ルートの合間に“よさそう”と思った店をのぞいてみるのも手。個人的には『KIDDY LAND』後は、明治通りを渋谷方面にぶらぶらするルートが最も効率よい【原宿〜渋谷】の歩き方だと思います。
ま、それも手にどれだけの買い物袋を抱えてるか、にもよりますが(笑)。
Edit & Text:東京なでしこ
<PROFILE>
エディター・ライター。女性ファッション誌、レストラン情報誌などを中心にライフスタイル系記事を担当。東京生まれの東京育ちの食いしん坊❤︎